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お仕事女子だからこそ欲しくなる、あのジュエリーの秘密

渥美志保映画ライター

例えばプレゼントを貰った時、プレゼントしてくれる相手がバッグから出した瞬間、パッケージを見ただけでどこのものかわかる――というブランドはそう多くはないと思います。オレンジなら「あのブランド」、ブラックなら「あのブランド」、ブラウンなら「あのブランド」かもしれませんが、それぞれがスタンダードな色なので確実とまでは言えません。

でも白いリボンのかかった淡いブルーのボックスであれば、女子100人中100人がわかるはず。そうです、ティファニーです。

上品で清楚、それでいて凛として、クラシックなのに古くはならない、なんとも絶妙なたたずまい。誰にでも愛されるそうしたブランドイメージをここまで確立しているブランドって、なかなかないような気がします。

ブルーボックス!赤いリボンだけども。
ブルーボックス!赤いリボンだけども。

『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』は、ジュエリー・ブランド「ティファニー」の魅力を、その歴史やブランドイメージ、ティファニーを愛する人たちの証言で綴ったドキュメンタリーです。そのブルーがどれだけ大切にされているか(色見本帳を出している世界的な企業パントン社によれば、その色を作るための調合は極秘だとか)にも驚かされますが、『ティファニーで朝食を』を筆頭に様々な映画に登場することで「素敵なプロポーズ」のイメージを補強してゆく過程や、女優やキャスター、大統領夫人まで、セレブリティが身に着ける数々のティファニーも見どころです。そうそう、登場するティファニーファンの女性たちが、みんなすごいキャリアウーマンなのも興味深いところ。もしかしたらティファニーのジュエリーは、自立し主張もある女性たちの強さを、そのクラシックな気品で少しだけ和らげてくれるのかもしれません。

ティファニー・ダイヤモンド!
ティファニー・ダイヤモンド!

映画はとにかく「美」の洪水。NY本店で公開されている世界最大級のイエローダイヤモンド“ティファニーダイヤモンド”、シュランバーゼー、ペレッティ、パロマピカソなど、歴代のデザイナーが、それぞれの個性で生み出した名品たち、スティーブ・ジョブスが愛したフロアランプ、NFLのピカピカのトロフィー、NYグランドセントラル駅のステンドグラスの時計もティファニーなんですね。

女優ジェシカ・ビールがオスカーでつけるジュエリーを思案中のフランチェスカさん(左))
女優ジェシカ・ビールがオスカーでつけるジュエリーを思案中のフランチェスカさん(左))

そして2013年にティファニー初の女性デザインディレクターに就任したフランチェスカ・アムフィテアトロフがデザインするゴージャスなジュエリーと、そのご本人のすごい美人ぶり!ここまですごいものを手に入れるのちょっと難しいけれど、目の保養だって女子には大切なことです。ぜひ映画でお楽しみくださいませ!

『ティファニー ニューヨーク五番街の秘密』

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映画ライター

TVドラマ脚本家を経てライターへ。映画、ドラマ、書籍を中心にカルチャー、社会全般のインタビュー、ライティング、コラムなどを手がける。mi-molle、ELLE Japon、Ginger、コスモポリタン日本版、現代ビジネス、デイリー新潮、女性の広場など、紙媒体、web媒体に幅広く執筆。特に韓国の映画、ドラマに多く取材し、釜山国際映画祭には20年以上足を運ぶ。韓国ドラマのポッドキャスト『ハマる韓ドラ』、著書に『大人もハマる韓国ドラマ 推しの50本』。お仕事の依頼は、フェイスブックまでご連絡下さい。

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