結婚相手へのバレンタインデー予算、高すぎと安すぎの境界線は
愛の告白や感謝の気持ちを体現化する甘いイベント、ホワイトデーやバレンタインデー。すでに気持ちを交し合った既婚者同士でもギフトの受け渡しは良く行われるが、その予算はどの位が無難だろうか。予算の上限、下限の頃合いを、ゲンナイ製薬が2016年2月に発表した「夫婦デートに関する調査」の結果(2016年1月7日から14日にかけて配偶者が居る20歳以上の男女を対象にインターネット経由で実施。有効回答数は1000件。男女比、10歳区切りの年齢階層(50歳以上はひとくくり)で均等割り当て)から確認していく。
夫婦間のバレンタインデーやホワイトデーで問題となるのは、受け渡しされるプレゼントの額。それぞれのお財布事情もあるが、回答者の実情として、どれほどの額では高すぎて引いてしまう、逆に安すぎてガッカリ感を覚える額を自由回答で答えてもらい、その結果を仕切り分けした上で累計で示したのが次以降のグラフ。
まずは高すぎて引いてしまう額。5000円台でも8.9%の人は「高すぎる」と判断し、10万円台でも約3割(100%-69.3%=30.7%)は「高過ぎとは思わない」と認識していることになる。
実際には多分にケースバイケースで、さらには男性と女性それぞれの価値観の違いもあり、それらをまとめた上での包括的な額ではあるが、大よそ1万円が一つのラインとして認識できる。1万円台に届くと急激に「高くて引いてしまう」との回答率が上昇する。5000円でも皆無ではないが、まだ9000円までなら1割ちょっとで維持される。厳密に「1割超えはアウト」との判断ならば7000円台が上限だが、誤差も考慮すると実際には9000円台が上限と見積もれば良い。
逆に下限はどうだろうか。次に示すのは該当金額ではがっかり感が否めないとするもの。横軸の仕切り分けが上記グラフとは異なることに注意。例えば100円台では40.1%なので、100円のギフトだった場合、4割の人は「ちょっと安いよね」と残念さを覚えると答えている。
上値限界と同様に1割を判断基準とすると、2000円台では13.6%、3000円台で9.2%となり、大体2000円から3000円が安全圏の底に見える。無論6000円台まで手を伸ばせば1%台にまで回答率は減少するため、より安全となるのには違いない。
報告書ではこの結果を受けて、「夫婦間のバレンタインデーやホワイトデーのプレゼント予算は、3000円~9000円程度が安全圏だと考えられそうです」と結論付けている。確実にリスクを1割以下に抑えるのなら、「高すぎて引く」を回避するために7000円台を上限とし、「安すぎてがっかり」回避のためには3000円台を下限とするのが望ましい。夫婦間のギフトのやり取りとしては、大よそ中間の金額となる5000円程度が無難だろうか。
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