『シン・ゴジラ』、ゴジラがあまりにかわいそう。

『シン・ゴジラ』を見た。

これではゴジラがあまりにもかわいそうだ。

最新兵器を駆使して、寄ってたかってゴジラを殺すだけの映画ではないか。

ゴジラに何のドラマもない、と言ったら、いや、あれは大災害を表徴しているのだ。庵野秀明監督は東北大震災や原発事故を頭において、その時、政治がどう動くか、政府がどう対処するかを克明に、かつリアルに描いている傑作だと反論されてしまった。ゴジラという国難を乗り越えた人々の映画だと。

それなら、相手は何もゴジラでなくたっていいではないか。台風でも大地震でもいい、その時の政治、その時の政府の対応ぶりを描けばいいのだ。

ただ単にゴジラをなぶり殺すだけなら、ゴジラを出してほしくなかった。

リアル、リアルというけれど、石原さとみ演じるカヨコ・アン・パターソンとかいう日系三世の大統領特使?ありゃいったいなんだい。年齢が何歳に想定されているのか知らないがあんな、大統領特使なんているわけないだろう。

小学生の時にリアルタイムで見た『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』こそ最高のゴジラ映画と思っている僕にとっては辛く、腹立たしい、『シン・ゴジラ』であった。