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なにを撮ったら良いか分からなくなってしまった方へ

塙真一フリーフォトグラファー

写真を撮るのが趣味という人がいます。

カメラを持っていろいろな被写体を撮ってみたいという人がいます。

写真教室に参加して、写真の勉強をする人もいっぱいいます。

でも、写真を撮るうちに、自分が一体何を撮りたいのかが分からなくなって悩んでしまう人もいます。

中には、「私は何を撮ればいいのでしょうか」と聞く人もいます。

楽しくて始めたはずの写真なのに、なぜか写真を撮ることが苦痛になってしまう。

何とももったいない気がします。

●他の人の撮った写真をいっぱい観る

そんな人には、他の人の写真をいっぱい観ることをオススメします。

世の中には写真が溢れています。

雑誌を見ても、電車に乗っていても、写真がいっぱいあります。

それらの写真を意識して観るのもいいでしょう。

逆に、まったく無心で写真展を観に行くというのもいいでしょう。

実は、多くの写真展は無料で観ることができます。

写真専門のギャラリーやカメラメーカーのギャラリーなど、ビックリするほど多くのギャラリーがあり、そこでは毎週のように新しい写真展が開催されています。そんな場所に足を運んでみてはいかがでしょう。

そしてそれらの写真を、良いか悪いかという基準で見るのではなく、好きか嫌いかで見てみると良いと思います。

自分が好きな写真が分かれば、自分が撮りたい写真も見えてくるかもしれません。

「あ〜、自分がこういう写真が好きなんだなあ」と思えれば、そういう被写体を探してみればいいのではないでしょうか。

●何でも撮るか、それとも撮りたいものしか撮らないか

また、何を撮りたいのか分からないときは、目についたものを何でも撮ってみるというものひとつの方法です。

逆に、本当に撮りたいと思えるものが見つかるまでシャッターを押さないというのもいいかもしれません。

「何を撮ったらいいのか分からずに悩んでいる」という人に会うたびに、「この人は真面目なんだなあ」と思ってしまいます。

もっと気楽な気持ちで写真を楽しみましょう。

上手い下手ではなくて、自分が好きと感じられる写真を撮りましょう。

●ワクワクできるカメラを見つける

そしてもう一つの方法は、自分がワクワクできるようなカメラを手に入れることです。

カメラ屋や家電量販店に行けば、さまざまな種類のカメラが発売されています。

最新のカメラのほとんどはデジタルカメラですが、今でもフィルムカメラも販売されています。

デジタルでもフィルムでも構わないので、「このカメラでこんな写真を撮ったら楽しいだろうな」と思えるものを見つけることです。

カメラの形やデザインでもいいでしょうし、機能でもいいでしょう。

とにかく、ワクワクできるカメラを持つことです。

「このカメラを持って写真を撮りたい」。

そう思えるカメラに出会えれば、きっと今以上に写真が楽しくなります。

次々と新しいカメラやレンズが発売される今どきですから、ぜひともカメラ関連のニュースにも目を光らせておいてください。

あなたにとって最良の一台に出会えることを祈っています。

2013年はもっともっと写真を楽しみましょう!

画像

私の大好きな被写体のひとつにニューヨークの街というのがあります。

好きな被写体を前にしていると、晴れていても雨が降っていても、昼でも夜でも、カメラを持っているだけではワクワクしてしまいます。

特に、気に入ったカメラを持っての旅は最高のひとときに感じます。

(LUMIX DMC-GX1にて)

フリーフォトグラファー

東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、役者、タレント、政治家などの撮影も行う。また、海外での肖像写真撮影、街風景のスナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。写真展の開催も多数。

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