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コンパクトデジカメだけで楽しむ旅写真!【長野県白馬村にて】その2

塙真一フリーフォトグラファー

さて、旅写真といえば、もう一つ。実はモノクロ写真がよく似合うのです。

旅に出たらモノクロも撮ってみましょう。

とくに、冬場はあまり色味がありません。特に雪国だとなおさらです。

というわけで、私は途中からほとんどモノクロで撮り始めました。

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白馬村の街中の景色。路肩には多くの雪が降り積もっていて、春の訪れを待つ草木が雪の中から顔を出しています。

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公園にある遊具もこんな具合。

冬になるとブランコは取り外してしまうんでしょうね。

春になったらここで遊ぶ子供たちの姿を見にきたいものです。

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踏切を渡る途中で立ち止まって見る真っ直ぐに伸びた線路。

雪国らしい重たい空が印象的でした。

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夕方になると急に寂しい気持ちになってくるのが旅人の心境かもしれません。

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居酒屋さんの提灯が旅の気分を高めてくれます。

一人でふらりと入ってみたくなるのもまた旅人の気持ちからなのかもしれません。

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街を散歩しているだけで、雪国ならではの素敵な光景が次々と目に飛び込んできます。

自然風景をモノクロで撮ってみるというのも面白いものです。

カラー写真とは違ったトーンだけで見せるモノクロ写真が私は大好きです。

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白馬の山々を遠くに見ながらスノーシューを履いて雪の中を歩きました。

私よりも先に足跡をつけていたのはどうやらキツネのようです。

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せっかくなのでカメラを替えて、ちょっと望遠で足跡を。

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自然が織りなす光と影。

雪の斜面に合わせて木々の影が美しく伸びていました。

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深い雪の中にも小さな命がいっぱい存在しています。

もっともっとゆっくりと白馬村に滞在して、思う存分写真を撮りたかったのですが、今回は残念ながら一泊二日という駆け足のスケジュールでした。

でも、海外の街とはまた違った日本らしい風景が見られた気がします。

本当はもっと多くの写真を撮ったのですが、残念ながら掲載できる枚数に限りがあるため、今回の白馬村取材の写真はこれで終わりにしたいと思います。

旅と写真は切っても切れないものだと感じています。

今回の旅のお供に選んだカメラは、シグマ dp1 Quattro、dp2 Quattro、dp3 Quattroでした。

コンパクトデジタルカメラというには、大きめのボディです。

それでも、一眼レフカメラ以上に撮影が楽しめるカメラなのかもしれないと感じました。

気難しさのあるカメラですが、真剣に写真を撮るにはとてもよいカメラです。

また、カラー写真の場合、発色にややクセがあるため、好みの分かれるところかもしれませんが、

モノクロ写真では惚れ惚れとする解像力の高さと絶妙なグラデーション描写によって、誰でも素晴らしいモノクロ写真が撮れます。

dp Quattroシリーズはモノクロ専用機としても良いくらいです。

ぜひみなさんも旅を楽しみ、写真を楽しんでください。

カラーでもモノクロでも自分の旅の記憶を写真という形で残しておくことをオススメします。

どんなカメラでもよいので、自分の気に入ったカメラを使って旅を楽しんでください。

時間が経ってからそのときの写真を見返してみれば、きっと旅の記憶が蘇ってくるはずです。

もっともっと写真を楽しみましょう。

※今回の取材は、昨年の地震による風評被害払拭を目的に、

白馬村観光局がYahoo!ニュース個人編集部を通して

「白馬村の今を発信してほしい」という呼びかけを行い実現したものであり、

交通費・宿泊費の実費について白馬村観光局が負担しています。

※記事に対する謝礼や対価はなく、

また、記事内容についての制約や取り決めは一切ありません。

フリーフォトグラファー

東京都出身。人物をメインの被写体とするフリーランスのフォトグラファー。カメラ誌に写真や記事を寄稿するほか、役者、タレント、政治家などの撮影も行う。また、海外での肖像写真撮影、街風景のスナップ、夜の街を撮る「夜スナ!」をライフワークとする。写真展の開催も多数。

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