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都知事選挙、かかる税金は50億円。民主主義にはお金がかかる

原田謙介政治の若者離れを打破する活動を10年以上
東京都庁の写真

民主主義をしっかりやっていくにはお金がかかる。けど無駄なお金は悔しい。

猪瀬さんの辞職に伴う東京都知事選挙の投開票日が来年2014年2月9日決まった。

わずか1年ほど前の2012年12月16日、石原慎太郎さんの突然の辞任により、急遽都知事選挙が行われたばかりなのに、またかと。

昨年の都知事選挙では、衆議院選挙との同日の選挙ということで、あまり都知事選挙の候補者や政策の争点についての

議論は交わされず、結果は猪瀬直樹さんが副知事からの昇格!?的に当選。

平成23年4月10日都知事選挙の際の啓発ポスター
平成23年4月10日都知事選挙の際の啓発ポスター
平成24年12月16日都知事選挙の際の啓発ポスター
平成24年12月16日都知事選挙の際の啓発ポスター

ちなみに。東京都選挙管理委員会が作る啓発用のポスターも2回連続でのAKB48でした。

その猪瀬さんはオリンピックの開催も達成して順風満帆かと思えば、5000万円問題で1年ほどで辞任しちゃいました。

釈明の会見や議会での答弁のあやふやさは見てて、もう駄目だなと思った・・・

”もともと素晴らしいノンフィクションライターだったから、フィクションを話すのが苦手なんだろ ”

的な書き込みをどこかで見てなるほどなと思ったり・・・

この選挙を行うために税金が50億円かかります。

50億円だよ!!

選挙の際の、会場抑えたり、広報したり、立会人の人件費払ったり投票用紙やポスター掲示板、候補者の選挙運動費用の一部を公費で負担などなどで。

前回1年前の都知事選挙の時に東京都は50億5600万円を補正予算として計上してて、今回も選挙になったらおそらく同じぐらいの額が。

前回は結果として衆議院選挙と同日選挙になったから、投票所や人件費は別々でやるよりは節約になったんだろうけど。

50億円ってどれぐらい?

東京都の各局の予算の内訳をみてみると、

25年度は

青少年・治安対策本部:約17億

議会局:約60億

出典:東京都報道発表局別内訳(一般会計)

あたりが近いとこか。

東京都全体の予算が一般会計では6兆ほどと、全体から見ると割合はすくないけど、それでも4年に1回しか使われないはずの50億円が頻繁に使われることになるといやだな・・・

都知事選挙立候補するとに1億円かかるとかって報道もあるけど、都知事選挙の執行には50億かかるんだってこと。

5000万円でもめて、結局その100倍の50億円とかになると。。。

いや、別に辞任がだめだとか、選挙をしなくていいって話じゃないです。

とりあえず選挙はやるのにもかなりお金がかかるってことを有権者としてあらためて、意識したい。

都全体の予算からするともちろん割合的には少額だけど、50億円って大金だよ。

民主主義をしっかりやっていくにはお金がかかるし、でもお金をかける必要がある部分もあるということ。

有権者としても「選挙にもお金がかかる」ってことは知っておいた方がいいかなと思って、真剣に選びたい。

国政の政党の党利党略や、候補者の知名度・イメージやではなくて。

立候補を考えている人も、後出しとかやめて、早く立候補表明して、政策をきちんと表明して欲しいと思います。

政治の若者離れを打破する活動を10年以上

1986年生まれ。岡山在住。愛媛県愛光高校、東京大学法学部卒。「学生団体ivote」創設。インターネット選挙運動解禁「OneVoiceCampaign」。NPO法人YouthCreate創設。「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。大学非常勤講師や各省有識者会議委員などとして活動を広げていく。18歳選挙権を実現し、1万人以上の中高生に主権者教育授業を行う。文科省・総務省作成「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」の執筆者でもある。2019年参議院選挙・2021年衆議院選挙に立候補し敗れる。元岡山大学非常勤講師。元グローバルシェイパー東京代表。元中野区社会福祉評議会評議員

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