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急に阪神の監督として巨人戦のメンバーを選ぶよりも困難な統一地方選挙での投票

原田謙介政治の若者離れを打破する活動を10年以上

GWに突入したし、週末には東京ドームに巨人阪神戦を見に行くので、

こんなタイトルになりました。

阪神の監督になるとして

想像してください。

急に阪神の監督を任されます。

しかし、あなたは一軍の各選手のことを良く知りません。

マートンや鳥谷はおろか、梅野なんて聞いたこともありません。

さらに鳴尾浜の二軍の選手も候補になっていると。

でも、二神を知りません。

そして、打率やら防御率やらもちょっとしかわかりません。

なんとなくゴメスはホームラン打つらしい。メッセンジャーは奪三振多いそうな。

自分のポジションはここだって主張している人は一応います。

各選手、バッターであれば「バッティング頑張ります!」

ピッチャーであれば「100球以内で7回を0に抑えます」

って大体みんなが言ってきます。

たまに、「バント任せてください」「中継ぎに自信があります」って選手がいます。

でも、普段の練習を見ていないから意気込みだけを根拠に、

起用したからといってその通りになるかわかりません。

そして、相手の巨人の情報も知りません。

阪神のチーム打率が2割3分2厘だと知ることはできますが、巨人のチーム打率がわかりません。

何が特徴なのか、阪神との違いは何なのかもわかりません。

挙句の果てには、

野球日本代表である侍ジャパンの強化日程の是非についての情報なんてものが届いたりして・・・

そんな状況で1週間でメンバーなんて決めれない・・・

阪神タイガースの選手写真
阪神タイガースの選手写真

(無理矢理だけど)統一地方選の投票もそんな感じ

自分の状況を振り返ってください。

急にあなたの住んでいる市で選挙があるとか言われます。

しかし、あなたは現職の市議会議員のことを良く知りません。

6期務めているベテランの人はもちろん、1期務めたばかりの新人のことも知りません。

さらん、新人の立候補者もそれなりにいます。

各候補のこれまでの実績や行った活動を少しは調べることができます。

「〇〇の質問をしました」「〇〇の導入に尽力を尽くしました」とか。

「〇党」所属って言っている人もそれなりにいます。

多くの候補者が

「子育て改革頑張ります」

「防災の強化します」といっています。

たまに、「スポーツ政策やります」「街の街灯増やします」って候補者がいます。

でも、これまでの4年間のことや立候補以前のことを知らないので託せる自信がありません。

そして、近隣の市の情報も知りません。

自分の市の福祉に関する予算額はわかりますが、隣の市との比較はよくわかりません。

挙句の果てには

消費増税や安全保障に関しての意見が届いたりする。

そんな状況で1週間で投票先なんて決めれない・・・

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選挙の場合はさらに設定が困難

実は統一地方選の場合は設定がさらに困難な場合もよくあります。

1:街に愛着がない。つまり阪神に愛着がない

立川市に住んでるけど、会社は千代田区にあるから、立川市は帰って寝るだけ。

しかも住んで数年だし、地元の四国の方が愛着あるし。

要は、甲子園の側に住んでるけど、特に試合見に行ったこともないし。

しかも地元の仙台の楽天の方が好きだし。

2:地方政治の仕組みがわからない。つまり野球のルールがわからない

会派? 定例議会? 代表質問? しらない。

要は、セカンド? フォアボール? 代打?  しらない。

3:地方政治が自分の生活のどこに関わっているのか実感がない。つまり監督の役割がわからない。

ゴミの処理? 教科書の選定? 子供の医療費? あ、それを地方政治が決めるのね。

スタメン? エンドランのサイン? ピッチャー交代? あ、それを俺が決めるのね。

4:国のことは少しは分かるけど・・・  侍ジャパンなら少しは分かるけど・・・

消費税とか安倍首相とかはわかるけど・・・

WBCとかイチローとかはわかるけど・・・

いい加減にまとめ

とまあ急に選挙に行こうって言われても、あの膨大な候補者の、フォーマットの違う首長を、

見比べて一人を選ぶなんて難しすぎる。

そして、野球の監督同様、自分の選んだ人たちの行う結果によって自分の年棒、つまり生活が変わってくる。

さらに野球の監督と違うのは、自分以外にも多くの人が選ぶ権利をもっていて、自分と全く反対の意見がどんどん通り、自分に不利になる可能性がある。

監督は一人だけど有権者はいっぱいいるんだ。

選挙以外の日常から街の政治・議員と触れることがある仕組み作り、仕掛け作りが必要だなと再認識しました。

そして、街のことを市民が知ることも重要。そんな思いから以下の記事を選挙前に書きました。

地方選、投票を考えた時にまず見るべきは、Wikipediaである(原田謙介) - Y!ニュース

みなさん、よいゴールデンウイークを。

そして阪神の勝利を。

政治の若者離れを打破する活動を10年以上

1986年生まれ。岡山在住。愛媛県愛光高校、東京大学法学部卒。「学生団体ivote」創設。インターネット選挙運動解禁「OneVoiceCampaign」。NPO法人YouthCreate創設。「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。大学非常勤講師や各省有識者会議委員などとして活動を広げていく。18歳選挙権を実現し、1万人以上の中高生に主権者教育授業を行う。文科省・総務省作成「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」の執筆者でもある。2019年参議院選挙・2021年衆議院選挙に立候補し敗れる。元岡山大学非常勤講師。元グローバルシェイパー東京代表。元中野区社会福祉評議会評議員

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