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自らがルールを作る先生にもかかわらず”学級崩壊”状況にある国会。

原田謙介政治の若者離れを打破する活動を10年以上

学級崩壊の教室か 離席、読書、スマホ、居眠り…目を覆う“国会議員”のふるまい(産経新聞)-

今日7日の午後にこんな記事が掲載された。

内容は、ざっくりいうと以下。

国会の本会議の議事進行中にもかかわらず、様々なルール違反をしている議員だらけだと。

そして、丁寧に時間を追って、何人ぐらいが離席しているだの、タブレットを扱っている議員がいるだのと、実況を載せている。

そして、実況の後にこのようにまとめている

当たり前の規則を守った人は、どうみても全体の1割(47人)以下だった。無法者の集まりかと見まごうほどだ。

学校でさえ出欠を確認するのは当たり前だ。授業中に勝手に席を立ってしゃべったり、教室を出ていったり、授業と関係ない本を読んだり、携帯電話をいじったりしている生徒を国会議員はよしとするようだ。

出典:産経新聞

「学校でさえ」って表現は、学校をどう捉えているんだろうと思うわけだが。。

さらに記事は続く。

ましてや国会議員には、税金で年間3000万円以上の歳費が支給される。本会議への皆勤出席は最低限の責務であり、重篤な病気や国際会議出席などの外遊などを除いて本会議に出ない選択肢はあり得ない。もし形式的な本会議への出席に意味がないというなら、ルールを変えて別のまともな議論の場を設けたらいい。

出典:産経新聞

まさに!学校の生徒とは違って、国会議員は自分たちで自分たちのルールをきめているわけで、そのルールをさらに自分たちで破って、そしておとがめなしという状況。

確かに現実的に本会議に入れば、賛成反対討論が行なわれるだけで、多数決による結果は目に見えているわけで記事にあるように”形式的”で重要度の低いつまらないものなのだろう。

だからルール違反をするのか!?

とはいえ、これをけしからんって言っているだけではだめなわけで。

変えていかんと。

国会議員の中にもこの”形式上のもの”を歯がゆく思っている方もいるだろう。

でも、当然国会議員の中から、自分たちが慣れていることを変えようということはなかなかおきない、現状を変えよう、国会の在り方を変えようなんて壮大な話はそうそう出てこない。

外の立場の俺らも、「居眠りがだめだ」で止まらずに、「なんで居眠りをする。あるいはしても問題がない状態に本会議があるのか」ということを考えたいよね。

個人でなく、原因が状態にあるのであれば状態を変えんとね。

”形式”ではなく”伝統””式”としての要素として本会議の答弁を捉え直し、その場をみんなで盛り上げる。でも、かかる時間はもっと短くするという方向当たりが現実的だとは思うのだが。

もちろん、現在の状況でもしっかりとルールを守っている方はいるということも意識しなければならない。

政治の若者離れを打破する活動を10年以上

1986年生まれ。岡山在住。愛媛県愛光高校、東京大学法学部卒。「学生団体ivote」創設。インターネット選挙運動解禁「OneVoiceCampaign」。NPO法人YouthCreate創設。「若者と政治をつなぐ」をコンセプトに活動。大学非常勤講師や各省有識者会議委員などとして活動を広げていく。18歳選挙権を実現し、1万人以上の中高生に主権者教育授業を行う。文科省・総務省作成「政治や選挙等に関する高校生向け副教材」の執筆者でもある。2019年参議院選挙・2021年衆議院選挙に立候補し敗れる。元岡山大学非常勤講師。元グローバルシェイパー東京代表。元中野区社会福祉評議会評議員

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