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ペルセウス座流星群の極大日は12日の深夜 -台風一過の澄んだ星空を楽しもう-

縣秀彦自然科学研究機構 国立天文台 准教授

夏の星空の風物詩とも言える「ペルセウス座流星群」が、すでに活発に活動しています。

ペルセウス座流星群は、とても観察しやすい流星群の一つです。毎年、ほぼ確実に、たくさんの流星が出現することがその理由です。毎年、7月20日から8月20日頃まで出現しますが、特にたくさん流れるのは、毎年8月12~13日の晩を中心に前後一週間程度です。

1月のしぶんぎ座群、12月のふたご座群と並んで3大流星群に数えられていますが、年間通じてもっとも流れ星が飛ぶのはこのペルセウス座流星群で、極大日の夜は1時間に50個以上も見ることができるかもしれません。

今年は12日(火)の真夜中から13日の明け方にかけて、ペルセウス座流星群の活動が活発化すると予想されています。しかし、月がありますので暗めの流れ星は見ることが出来ません。それでも毎年、ペルセウス座流星群では、市街地でも観察できるような明るい流れ星が記録されていますので、良かったら、流星見物にチャレンジしてみてください。

国立天文台では、この時期に合わせて「夏の夜、流れ星を数えよう 2014」キャンペーンをおこないます。8月11日の夜から14日の朝までの間に星空を眺め、流星がいくつ見えたかをインターネットで報告してください。キャンペーンの内容は、一般の方からの観察結果をインターネット(パソコン)経由で受け付ける「インターネット参加型イベント」です。

流れ星は放射点の方向から四方八方に飛びます。空全体のどこを飛ぶかは分かりませんので、肉眼で広く空全体を見渡しましょう。暖かく気軽に星見が出来る季節ですが、やぶ蚊などの虫よけ対策は万全に。

自然科学研究機構 国立天文台 准教授

1961年長野県大町市八坂生まれ(現在、信濃大町観光大使)。NHK高校講座、ラジオ深夜便にレギュラー出演中。宙ツーリズム推進協議会代表。国立天文台で国際天文学連合・国際普及室業務をを担当。専門は天文教育(教育学博士)。「科学を文化に」、「世界を元気に」を合言葉に世界中を飛び回っている。

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