【避難所からのメッセージ4】足りない粉ミルク「楽天」で発注も 熊本市北区で避難者自身がボランティアに

熊本市立楡木小学校では被災した先生と住民たちが助け合って避難所を運営している

4月17日未明まで大雨に見舞われた熊本県熊本市。夜が明けて一転、青空が広がった。気温が上がる中、午前8時、500人以上が避難する北区の楡木小学校を訪ねた。

國光栄作校長の話によると、水や食料などは、避難所で暮らす住民たちがインターネットを使って全国に呼びかけたことで集まった菓子パンなど「善意の物資」で凌いでいるが、500人以上の食料や飲料確保のためには圧倒的に量が足りない。

そうした中、楡木小学校では特に苦労を強いられているお年寄りや乳幼児を抱えるお母さん方を支えるため、現場を仕切る学校長や教頭の判断で避難者からボランティアスタッフを募り対応に当たっている。

昨日は、普通の粉ミルクでは下痢をしてしまう子どものためにノンラクトミルクを求める母親がおりスタッフ総出で確保に動いた。校長の親族が務める病院まで探しに行ったりもしたが見つからず、ボランティアの男性がスマホから「楽天」で発注を試みる場面もあった。

ボランティアスタッフの住民たちは、ストレスが溜まった避難者の相談相手になったり、トイレに行くのに介助が必要なお年寄りの面倒を見たり、体力のいる給水車のポンプのくみ上げを分担して手伝ったりと、被災者どうしが協力しあってそれぞれの避難生活を支えている。

米原三貴さん
米原三貴さん

今年高校を卒業したばかりの米原三貴さんは「ありがとうとかお疲れ様と言われるとすごく嬉しくなります。余震が続いて不安になったりするけど、避難している人たちが笑顔になってもらうためには私たちが頑張らなくていけないので、役に立ちたいと思っています」と話す。将来は警察官になるのが夢だという。

川原誠二さん
川原誠二さん

また、親子で避難生活を続ける川原誠二さんは「こんな時に大人が子供に背中を見せてやらないといけないと思っています。辛い時にこそ人の役に立てる子に育って欲しい。負けませんよこんなことでは。熊本は強いですから」と笑顔でそう語った。

教頭の福富和博さんは「これまで学校と地域の皆さんとで作ってきた関係を災害に生かすことができました。子どもは地域で育てる。そう言った意味では保護者の皆さんにも本当に感謝しています」。