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Spotifyの有料会員、ついに5000万人の大台を突破

ジェイ・コウガミデジタル音楽ジャーナリスト
SpotifyのCEOダニエル・エク(写真:ロイター/アフロ)

定額制音楽ストリーミングサービス「Spotify」は、「Spotifyプレミアム」を利用する全世界の有料会員数が5000万人を突破したことを発表しました。

日本では月額980円とフリーで利用できるSpotifyは、自社のTwitterを更新、最新の有料会員ステータスをハッシュタグ「#Spotify50」とともに投稿しています。

Spotifyに代表される音楽ストリーミングサービスの成長速度は、音楽業界でも無視できないほど拡大しており、特にメジャーレコード会社3社(ユニバーサルミュージック、ソニーミュージック、ワーナーミュージック)は2016年度の決算では音楽ストリーミングからの収益が前年比で二桁成長を計上しているほど、音楽産業にとって今や最も重要なビジネスとなっています。

世界最大の音楽市場である米国において、2016年上半期で音楽ストリーミングは音楽業界で最も大きな売上シェアを記録し、売上規模は16.1億ドル(約1839億円)まで成長したことで、今後の音楽ビジネスにおいて音楽ストリーミングが占める割合は、ダウンロードやフィジカルに取って代わる勢いで伸びています。

音楽ストリーミングサービスが獲得した有料会員数を見ると、SpotifyやApple Musicの2サービスだけで2016年は2000万人以上を新たに獲得。現在Apple Musicが公表している有料会員数は2000万人です。

一方で、TIDALは300万人を突破したと公表していましたが、数値に信憑性が問われており、実際は85万人ほどでないかと、メディアや音楽業界から指摘されています。また、パリに拠点を置き世界180カ国以上に展開するDeezerは、有料会員数は700万人と言われています。

ソース

Billboard

この記事は、デジタル音楽ブログ「All Digital Music」で2017年3月3日に掲載された記事の転載です。

デジタル音楽ジャーナリスト

専門は「世界の音楽ビジネス、音楽業界xテクノロジー」の執筆・取材・リサーチ。音楽ビジネスメディア「All Digital Music」、音楽業界専門のマーケティング支援会社「Music Ally Japan」や、音楽ストリーミング・データ分析プラットフォーム「Chartmetric」日本事業展開も担当。グローバル音楽業界、レコード会社、ストリーミングサービスのビジネスモデル、トレンド分析、企業分析に関する記事執筆多数。

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