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アイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その3

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
NHLの試合で使われる硬質ゴム製パック(Rights of Jiro Kato)

「NHLの基礎知識」と題して、どのようにシーズンの戦いが繰り広げられ、チャンピオンが決まるのか? 

とのタイトルで、お届けしたのに続いて、

前回の記事では、アトランティック ディビジョンの8チームを紹介しました。

今回お届けするのは、前回と同じくイースタン カンファレンスから、メトロポリタン ディビジョンに所属する8チームです。

大都市圏のチームが多いディビジョンなので、皆さんも名前を耳にしたことのあるチームや選手の名前が、出てくるかもしれませんよ!

尚、本文中のリンクをクリックすると、当サイトや筆者のオフィシャルサイトに掲載した該当する項目の記事を、ご覧いただくことができます。

▼イースタンカンファレンス・メトロポリタン ディビジョン

★ニューヨーク レンジャーズ(ニューヨーク州ニューヨーク)

NHL加盟=1926年 優勝=4回(直近1994年)

昨季=プレーオフ(PO)ファーストラウンド敗退

マジソンスクエア ガーデンがホームアリーナとあって著名人の観戦も多い。

NHL最高年俸GKのヘンリク・ランドクウィストは、

プレーはもちろん、ファッションリーダーとしても脚光を浴びる存在。

★ニューヨーク アイランダーズ(ニューヨーク州ブルックリン)

加盟=1972年 優勝=4回(直近1983年) 昨季=POセカンドラウンド敗退

1980年代の4連覇以降は優勝から遠ざかり、低迷期が続いたが、

キャプテンのジョン・タバレスを筆頭に、ドラフトで指名した選手が台頭。

ワールドカップで準優勝した守護神ヤロスラフ・ハラクがゴールを守る。

★ニュージャージー デビルス(ニューヨーク州ニューアーク)

加盟=1974年 優勝=3回(直近2003年) 昨季=レギュラーシーズン(RS)敗退

カンザスシティとデンバーを経て、1982年にニュージャージーへ移転。

三度の優勝に貢献し、殿堂入りも果たしたマーティン・ブロデューアは、

GKにもかかわらず、現役時代に通算3得点を記録している。

★フィラデルフィア フライヤーズ(ペンシルベニア州フィラデルフィア)

加盟=1967年 優勝=2回(直近1975年) 昨季=POファーストラウンド敗退

映画「ロッキー」の舞台をホームタウンとするからなのか(!?)

選手の入れ替わりはあっても、ファイティングも辞さないスタイルは不変。

なかでも同じ州のライバル・ピッツバーグ戦は、常にヒートアップする。

★ワシントン キャピタルズ(ワシントンD.C.)

加盟=1974年 優勝=なし 昨季=POセカンドラウンド敗退

NHL年間最多勝を記録したGKのブレイデン・ホルトビーや、

4年連続得点王のアレックス・オベチキンをはじめ、タレントが揃うチーム。

なかでも、エフゲニ・クズネツォフのアメージングなプレーは必見!

★ピッツバーグ ペンギンズ(ペンシルベニア州ピッツバーグ)

加盟=1967年 優勝=4回(直近2016年) 昨季=スタンレーカップ獲得

1991年、92年にマリオ・ルミューヤロミール・ヤーガらの活躍で連覇。

その後、財政難に陥り、ルミューがオーナーとなってチームを買い支えた。

2010年に完成したホームアリーナは、NHLでも指折りの設備を備えている。

PPGペインツアリーナ(前コンソールエナジーセンター) (Rigts of Jiro Kato)
PPGペインツアリーナ(前コンソールエナジーセンター) (Rigts of Jiro Kato)

★コロンバス ブルージャケッツ(オハイオ州コロンバス)

加盟=2000年 優勝=なし 昨季=RS敗退

ミネソタ ワイルドとともに、2000年のエクスパンションで加盟したチーム。

NHLで初めて北米出身者以外でGMに就任した、

フィンランド人のヤルモ・ケカライネンが、チームの針路を決める。

★カロライナ ハリケーンズ(ノースカロライナ州ローリー)

加盟=1979年 優勝=1回(2006年) 昨季=RS敗退

1979年にハートフォード ホエーラーズとして創設。1997年に移転し、

2006年に優勝したが、ここ7年間はプレーオフへ進めずじまい。

その影響から、昨季の平均観客動員「12203人」は、NHLで最も少ない。

◆「アイスホッケーを知らなくても(ちょっと)語ることができるNHLの基礎知識・その4」へ続きます。

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

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