Yahoo!ニュース

NHL屈指の名門チームでまたまた期待のルーキーが初得点! でも、よりによって、そんな大事な時に・・・

加藤じろうフリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家
NHLの名門・トロントメイプルリーフス(Rights of Jiro Kato)

数えきれないほどの名選手を輩出し、(NHLの優勝チームに渡される)スタンレーカップを手にすること実に13回。

「NHL屈指の名門」と呼ばれながら、労使交渉が決裂してシーズンキャンセルとなった年(2004-2005)以降、わずか一度しかプレーオフに進出できず、低迷が続いているチームと言えば、トロント メイプルリーフス

しかし、今年は一味違うようです。

ドラフト全体1位指名のオーストン・マトュース(FW・19歳)が、開幕戦でセンセーショナルなデビューを飾りました!

「NHL創設100年目にして初めてとなるデビュー戦で4得点」

誰もが驚く活躍に、アメリカのテレビ局がマトュースの試合を、急きょ生中継したことは、先日の記事で紹介しましたが、トロントのオフィシャルショップでも、遅ればせながらマトュースのジャージ(=ユニフォーム)の販売を開始したところ、NHL全選手の中でナンバーワンの売り上げをマーク。

さらに、こちらも前述の記事でご覧いただきましたが、ゴールを決めた時に映されたスタンドでの表情が話題となって、マトュースのご両親にも、メディアからの取材が続いているそうです。

▼期待のルーキーはマトュースだけじゃない!

”マトュース フィーバー” が続く中、地元へ戻ったトロントは、週末のホームアリーナで今季初めての試合に臨みました。

エアカナダセンターで行う最初のホームゲームで、スポットライトを浴びたのが、マトュースより一年早くドラフト1巡目(2015年全体4位)指名を受けたミッチ(ミッチェル)・マーナー(FW・19歳)!

ドラフト指名を受けたあと、昨季もカナダのメジャージュニアリーグの一つ、OHL(オンタリオホッケーリーグ)でプレーを続け、リーグ優勝だけでなく、カナダ国内(と一部のアメリカ)のメジャージュニアリーグのチャンピオンが集まるメモリアルカップでも、チームをチャンピオンへ導く大活躍。

「OHLのプレーオフMVP」「メモリアルカップのMVP」に加え、全てのメジャージュニアリーグでプレーした選手の中から選出される「年間最優秀選手」に輝いたほどの選手です! (筆者オフィシャルサイトのマーナー紹介記事はこちら

▼ホームアリーナのファンの前でNHL初ゴール

マトュースの大活躍に刺激されたのか、同い年のマーナーも負けじと、ホームアリーナに詰め掛けたトロントファンの前で、初ゴールをゲット!(青#16)

スタンドでは、こちらもマトュースのご両親に負けじと(!?)、マーナーの父親が手を叩いてる姿が映されましたが、、、

よく見ると、テレビの生中継のテロップには、「ポール&ボニー」と、ご両親の名前が紹介されていました。

一体、マーナーのお母さんは、どうしたのでしょう? 

「息子の地元でのデビュー戦を心配し過ぎて、急病になってしまったの???」

心配する声が聞こえてきそうですが、真相は、、、

「お手洗いに行っていた」のだそうです。

よりによって、息子がNHL初ゴールを決めた時に! 

と言いたくなりますけれど、母親の心中を察するに「もう気が気ではなかった!」といったところなのでしょう。

マーナーは、このままレギュラーポジションを不動のものにして、母親が落ち着いて試合を観戦できるようにしてあげて欲しいですね!

フリーランススポーツアナウンサー、ライター、放送作家

アイスホッケーをメインに、野球、バスケットボールなど、国内外のスポーツ20競技以上の実況を、20年以上にわたって務めるフリーランスアナウンサー。なかでもアイスホッケーやパラアイスホッケー(アイススレッジホッケー)では、公式大会のオフィシャルアナウンサーも担当。また、NHL全チームのホームゲームに足を運んで、取材をした経歴を誇る。ライターとしても、1998年から日本リーグ、アジアリーグの公式プログラムに寄稿するなど、アイスホッケーの魅力を伝え続ける。人呼んで、氷上の格闘技の「語りべ」 

加藤じろうの最近の記事