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熊本地震・最新の気象情報 15日は「暑さ」・16日夜からは「雨」に警戒を

片平敦気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属
最大震度7を観測した14日21時26分頃の地震。気象庁HPより。

きのう(4月14日)21時26分ごろ、熊本県熊本地方を震源とするM6.5(暫定値)の地震があり、熊本県益城町で震度7の激しい揺れを観測しました。きょう(15日)朝の時点での最新の気象情報です。

■ 15日(金)は穏やかな晴天続くも、5月並みの「暑さ」に注意を

15日(金)21時の予想天気図。気象庁HPより。
15日(金)21時の予想天気図。気象庁HPより。

熊本県をはじめ九州各地では、きょう15日(金)は引き続き穏やかに晴れそうです。今朝は10℃前後まで気温が下がりましたが、きょう昼間は最高気温が25℃前後になる予想で、5月並みの気温になると見込まれます。

まだ体が暑さに慣れていない時期です。もちろん、真夏に比べれば低い気温ですが、朝晩との気温差や、この時期としてはやや高い気温であることを考えると、「暑い」と感じる方もいらっしゃると思われます。

屋外での救助・復旧作業時には、余震による新たな倒壊など二次災害に警戒するとともに、こまめな水分補給を心がけるなど体調管理に細心の注意をお願いします。

また、昨夜から眠れていないという方もいらっしゃると思います。疲れや、この「暑さ」で、屋内でも体調を崩しやすくなる可能性がありますので、慣れない避難時などは特に水分補給など体調管理に細心の注意を心がけてください。

高齢者や乳幼児のようすは周囲の方が特に気を配ってあげていただければと思います。それ以外の方も、周囲の方々と声をかけ合うなどしてお互いに注意を払うように心がけてください。

■ 16日(土)は下り坂 午後は次第に曇り、夜以降は本降りの雨に

16日(土)21時の予想天気図。気象庁HPより。
16日(土)21時の予想天気図。気象庁HPより。

熊本県では、あす16日(土)午前中までは晴れますが、昼以降は次第に厚い雲が広がり、夜には西から雨が降り出す予想です。本降りの雨で、17日(日)午前中までを中心にしっかりとした雨が続く見込みです。特に、17日(日)朝ごろは、雨脚が強まって大雨になるおそれもあります。また、風が強く吹いて、荒れた天気となるおそれもあります。

今回の地震で大きな被害を受けた地域でもまとまった雨になるおそれがあるため、救助作業や復旧作業、余震対策などは雨が降る前に出来るだけ済ませておく必要があります。余震による二次災害や体調管理には十分に気をつけつつ、余震対策・応急対策などは、出来るだけあす16日(土)日中までに、優先的に必要なものから済ませていく必要があると思われます。

地震による激しい揺れで地盤の緩んだ地域では、少しの雨でも山崩れ・崖崩れが起こるおそれがあります。また、排水施設に被害が生じていると、浸水や洪水の危険が出てくる場合もあります。災害に対する「抵抗力」が弱っている状況ですので、普段以上に細心の注意や念入りな対策を心がけるようになさってください。

※上記の情報は15日(金)7時半の時点でのものです。気象情報は随時更新されますので、下記・気象庁の最新情報リンクなど、信頼できる情報源から最新のものをご利用・ご活用ください。

○気象庁HP・最新情報リンク

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気象解説者/気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属

幼少時からの夢は「天気予報のおじさん」。19歳で気象予報士を取得し、2001年に大学生お天気キャスターデビュー。卒業後は日本気象協会に入社し営業・予測・解説など幅広く従事した。2008年ウェザーマップ移籍。平時は楽しく災害時は命を守る解説を心がけ、関西を拠点に地元密着の「天気の町医者」を目指す。いざという時に心に響く解説を模索し被災地にも足を運ぶ。関西テレビ「newsランナー」など出演。(一社)ADI災害研究所理事。趣味は飛行機、日本酒、アメダス巡り、囲碁、マラソンなど。航空通信士、航空無線通信士の資格も持つ。大阪府赤十字血液センター「献血推進大使」(2022年6月~)。1981年埼玉県出身。

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