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マツダ・アクセラが新評価項目で最高点を獲得ー2016年度自動車アセスメント予防安全評価ー

河口まなぶ自動車ジャーナリスト

2016年度の自動車アセスメント予防安全評価が発表され、今回評価された全11車が最高ランクの「ASV++」を獲得した。

そして今年は「交通事故による死者のうち、歩行者が約37%(平成27年)と最も高い割合を占めており、車両の安全対策として、歩行者事故防止への対策が喫緊の課題です」(NASVAホームページより)とのことで、今年度から新たな項目として「対歩行者自動ブレーキ」の評価を開始した。そしてこの新評価項目において、マツダのアクセラが最高点となる70.5点を獲得した。

評価はこれまで、対車両自動ブレーキ/はみ出し警報/後方視界情報の3項目において、それぞれ満点が32点/8点/6点の計46点とされていたが、今回から加わった「対歩行者自動ブレーキ」で満点が25点となり、合計71点で評価されることとなった。

そうした内訳の中で見ていくと、今回評価された全11車種がこれまでの3項目で満点をとっており差が生じなかったが、新評価項目である「対歩行者自動ブレーキ」の評価点で差が生まれており、この項目で25点満点中24.5点という最高点を獲得したマツダ・アクセラが、総合計点数でも70.5点という最高点を獲得することとなった。

ちなみにこの項目でマツダ・アクセラに次ぐ2位につけたのは、スバル・フォレスターの23.5点で同車は総合計点数69.5点となった。また3位には22.9点総合計点数68.9点でスバル・インプレッサがつけた。ちなみにこの項目でもっとも点数が低かったのは、ホンダのフリードで12.5点総合計点数58.4点となっている。とはいえ総合評価としては全車が最高ランクの「ASV++」となる。

NASVAが公表している「平成28年度(前期)予防安全性能評価結果」はこちら→別紙1:平成28年度(前期)予防安全性能評価結果

表をみてわかるように、新評価項目である「対歩行者自動ブレーキ」の評価結果を見ると、マツダ・アクセラは対歩行者自動ブレーキの確認作動域が10~60km/hと、スバル・フォレスターやインプレッサの確認作動域15〜60km/hよりも幅広いのがわかる。

自動車ジャーナリスト

1970年5月9日茨城県生まれAB型。日大芸術学部文芸学科卒業後、自動車雑誌アルバイトを経てフリーの自動車ジャーナリストに。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。YouTubeで独自の動画チャンネル「LOVECARS!TV!」(登録者数50万人)を持つ。

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