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日本代表GK川島永嗣が「サッカー選手としてだけじゃなくて、日本人として外に出ている」意味

河治良幸スポーツジャーナリスト

日本代表はシーズンを終えた欧州組を段階的に集めて、キリンカップの事前合宿を行っている。参加者の1人であるGKの川島永嗣に自身のキャリアとスコットランドでの経験について聴いた。

ーー川島選手は33歳ですが、ハンガリー代表のキラーイが40歳でレギュラーで出そうだということで、GKの選手たちにはすごい刺激になりそう?

スコットランドでも38歳の選手がハーツっていうクラブでやっていたりとか、年齢関係なしにたいせんした時に「こいつはすごいな」と思うし、そういう楽しみみたいなものは対戦していてもそうだし、海外でやっているとそういうのが経験から来るものもあるし、年齢も重ねながらやっているというのは自分にも刺激になります。

ーーハリルホジッチ監督は同じく33歳の今野選手が正式メンバーには入っていないが、候補には入っていると言っていた。しっかりパフォーマンスできていれば年齢は関係ないというには、選手としても感じるもの?

そうですね、選手としては年齢を自分たちが感じてやるってことはないと思うし、自分自身も今33ですけど、33歳だと思ってピッチに立ってないし、ピッチに立てば年齢は関係ないし、ただ経験、自分たちの経験、W杯や海外の経験も含めて経験した中で見え方もやることも違っていくし、そういうものをプラスアルファで出せるというのはあると思いますけど、ピッチに立てば勝ち負けと競争しか無いし、そこは年齢は関係ないと思います。

ーーメンバー発表で監督はGKの競争が横一線で、合宿でいい選手を使うと言っていましたが?

常にキーパーの中で競争というものはあるし、やはり誰が出るか分からないというのはもちろんあるし、監督が最終的に決めることになりますけど、自分たちはキーパーとしてやっている中で、日本のキーパーのレベルをもっともっと上げたいと思っているし、自分たちの競争がレベルアップにつながって行く事が一番なので、そういう横一線の中でも自分たち一人1人がそういう意識を持ってピッチに立って行きたい。

ーー経験、体力、技術と全ての総合力で、今33歳になってピークのどのぐらい?(他記者)

あんまり考えてなくて、クラブが無かった時はさすがにいろんな意味で自分が考えていることと起こることが違うのかなと考えたことはありますけど、今までのキャリアの中であんまりそういうことを考えたことはないし、33歳になっていろんなことを経験しても、やはり今回スコットランドで新しいことを経験すると、もっともっと自分が成長できるんじゃないかなと思う事の方が多いし、自分のピークはまだまだこれからだと思っているし、まだまだ成長していきたいなと思っています。

ーースコットランドの半年間を振り返って?(他記者)

チームの状況も行った時に絶妙的な状況だったし、自分自身も新たな挑戦だったということで、その擦り合わせということでも簡単な状況ではなかったですけど、いい方向に行けた部分もあるし、自分1人で何かを変えられるわけじゃないですけど、チームの一員としてやれることはまだまだあるのかなと感じるし、自分は残留を期待されてチームに行ったわけだし、自分がチームを残留させることがでいなかったというのは、自分に対しても色んなことを考えていかないといけないんじゃないかなと思うし。それとは別にそういう経験ができたというのは自分にとって大きなことだと思うし、残念な気持ちと、もっともっとこういう経験を生かして成長していきたい気持ちをもう1回改めて思った期間だったかなと思います。

ーーベルギーの時もそうでしたが、くしくもスコットランドという国がかなり日本に広まるというか。ダンディーって2つあるんだとか、それまであまり認識されてなかった。川島選手が世界に挑戦することが日本のGKの質を上げるとか、競争力を高めていく目的もある一方で、文化というところでの貢献もベルギーにしてもスコットランドにしても、また次に行くところは分からないですが、サッカーってすごいなと。

川島'''そうですね、だからやっぱり日本でプレーしているとそういうところというのは無いし、サッカー選手としてだけじゃなくて、日本人として外に出ているし、そういう意味では色んな国を経験して、スコットランドも行く前は俊さんがやっていたイメージしかないし、ウィスキーとかそんあイメージしかなかった。でも行ってみたら本当に自然がすごいし、いい人たちで、本当にいいところがたくさんある国だなというのをすごいl感じたし、そういうことをサッカーを通してもっともっと日本の人に知ってもらいたいと思うし、ベルギーの時も色んな文化があるというのを知ってもらいたいというのはあったし、もちろんサッカー選手として結果を残すことは第一ですけど、人間としてもできることは何か橋渡しだったり、そういうのはやっていけたらいいのかなと思います。

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スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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