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「チャンスをいただけたことに感謝」前オリックス近藤、ヤクルト入団会見全文

菊田康彦フリーランスライター

7月17日に東京ヤクルトスワローズとオリックス・バファローズの間で、八木亮祐投手(25歳)と近藤一樹投手(33歳)の交換トレードが成立。20日にヤクルトの球団事務所で近藤の入団会見が行われ、背番号は「70」と発表された。

20日の入団会見でヤクルトのユニフォームに袖を通した前オリックスの近藤
20日の入団会見でヤクルトのユニフォームに袖を通した前オリックスの近藤

日大三高3年の夏に甲子園で優勝した近藤は、ドラフト7巡目で2002年に近鉄バファローズに入団。球団合併に伴う選手分配ドラフトで2005年からはオリックス所属となり、2008年には自己最多の10勝(7敗)をマークした。

2011年からは度重なる右ヒジのケガに苦しみ、2015年には育成選手となったが、シーズン途中で支配下選手に復帰。今季は5試合に登板して2勝2敗、防御率8.24の成績だった。通算成績は登板132試合で31勝45敗1ホールド、防御率4.68。

20日の会見は、小川淳司シニアディレクター(SD)同席のもとで行われた。近藤のあいさつおよび代表質問による一問一答は以下のとおり。

小川SD「攻撃的な投球スタイルが彼の持ち味」

(近藤、以下K)初めまして。オリックス・バファローズから移籍してきました近藤一樹です。よろしくお願いします。

──突然のトレードだったが、今の率直な気持ちは?

(K)突然だったのでビックリしていることは確かなんですけど、今回こうやってチャンスをいただけたことに感謝して、しっかりとチームに貢献していけるように頑張っていきたいなと思います。

──小川SDに。近藤投手を評価している点、期待している役割は?

(小川、以下O)ヤクルトスワローズの投手陣が先発、中継ぎともに厳しい状況の中で、先発として非常に攻撃的な投球スタイルが彼の持ち味なので、起爆剤といったらヘンかもしれませんけども、チームの何かが変わるような、きっかけになるような投球を期待したいと思います。

──最初は二軍から?

(O)おそらくそうなると思います。

──近藤投手に。自分の持ち味やポジションへのこだわりは?

(K)持ち味は大胆に…その大胆さを緩急であったりいろんなところで出せるのが持ち味かなと思います。ポジションについてはチームに貢献できるところ、任されたところでしっかりやりたいなと思います。

──ヤクルトというチームの印象は?

(K)しっかり投げてしっかり打ってっていう、野球というのがしっかりできてるチームだなという印象があります。

──ヤクルトには元オリックスの大引啓次選手、坂口智隆選手がいるが何か話は?

(K)突然の話だったので、そこまで詳しい話はできてないんですけど、坂口選手だったり大引選手だったりっていうのは昔から知ってる、僕の後輩になるんですけど、そういう意味ではいてくれるだけでも、早くチームに馴染めるのではないかなと思います。

「高いレベルのパフォーマンスできると思う」

──ここ数年はケガに苦しんだが、現在のコンディションは?

(K)問題なくしっかりと高いレベルのパフォーマンスができると思います。

──ヤクルトにはケガから復活した由規投手や館山昌平投手がいるが。

(K)そうですね。同じような立場かどうかはちょっとわからないんですけど、そういうケガを乗り越えてっていうところでは同じような感じなので、自分が経験してないようなことをそういう方から学びながらっていうのも自分のためになるのかなと思うので、一度そういう話はしてみたいなと思います。

──高校時代にプレーした神宮が本拠地に。

(K)こういうタイミング、縁というか、原点っていう…高校時代が原点かわからないですけど、そういう意味では、本拠地にできるっていうのは嬉しく思います。

──最後に意気込みを。

(K)チームにしっかりと貢献できるようにやっていきたいなと思います。今回もこうやってチャンスをいただけたので、そのチャンスをしっかりとつかめるように頑張っていきたいと思います。

フリーランスライター

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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