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デジタル時代に欠かせない、読者を惹きつけるデザインの工夫とは ースウェーデンの会議報告 

小林恭子ジャーナリスト
ノルウェーVG紙の大胆な紙面の一部

このところ、メディアにおける「デザインの力」について考えている。

どんな風に新聞やウェブサイト、ブログのデザイン(レイアウト)を作り、どんな風にコンテンツを出すのかーそれはコンテンツの内容と同じぐらい重要なことではないかと思っている。デザイン=中身そのものである、と。

近年、どのような(素晴らしい)デザインがあるのか、どんな風にして作っているのかを調べるために、海外に出て会議に出たり、資料を集めている。

昨年10月には、スカンジナビア諸国の新聞・ウェブサイトのデザイン会議に行ってみた。その時の様子を月刊メディア雑誌「Journalism」12月号に寄稿した。以下はその補足版である。

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読者を驚かせ、惹きつけるニュース・メディアのデザイン(紙面構成)はどうあるべきか?

世界の新聞やニュースサイトのデザイン・コンテストで常に上位を占めるのが、欧州では英国やドイツ、そしてデンマーク、スウェーデン、ノルウェーのスカンジナビア諸国のメディアだ。

昨年10月14日、スウェーデン・マルメで開催された「ソサエティー・フォー・ニュース・デザイン・スカンジナビア」(SNDS)の年次大会では、現場のデザイナーが日々の実践を披露した。大会セッションのハイライトをリポートしたい。

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SNDSは1979年に立ち上げられた米ニュース・デザイン協会(Society for News Design=SND)に触発され、1985年から活動を続けてきた。本家の米SNDには世界中の新聞、雑誌、ニュースサイト関係者約1500人が参加する。

SNDSはデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの新聞のデザイナーたちが情報交換し、切磋琢磨する場所として成長してきた。当初は新聞だけだったが、数年前からは新聞サイト、独立ニュースサイト、テレビ局のウェブサイトも年に1回選出されるデザイン・コンテストに参加できるようになった。会員は80組織に上る。昨年から、バルト3国のリトビア、ラトビア、エストニアも参加している。

スカンジナビア地域では日本や米国同様に紙の新聞の発行部数が減少している。ネットでニュースにアクセスする人が増えたからだ。

これを受けて、SNDS会員が毎年選ぶデザイン・コンテストのエントリーも減少している。ピーク時は1000を超える応募があったが、今年は525エントリー(424が印刷、101がデジタル)であった。

コンテストの結果発表に先駆けて行われるデザイン会議は、これまでは2日間の開催であったが、昨年は1日に縮小。メディア環境の激変を表しているように見えた。

マルメの会議では、デジタル時代のニュース・デザインの可能性を広げる実例が次々と発表された。

新たなブランド作りで、ゼロから頭を絞る

ネットにアクセスすれば、あふれるほどの情報がある。ニュースの荒波をどうやってかき分けるのか。そんな問いに答えるサイトとして生まれたのが、これはと思う記事を最大5本まで、毎日配信するデンマークの新興サイト「Zetland(ゼットランド)」だ。

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主要全国紙の記者から編集長になったリーア・コルスガード氏は、サイトのキャラクター、足を動かす馬のイラストを紹介する。「シマウマとシェットランドポニーが一緒になった『ハイブリッド』です。古き良きジャーナリズムをデジタルで届ける私たち自身がハイブリッドなので、このキャラクターになりました」。

大手紙などに勤めていた仲間が集まってできたゼットランドのスタッフは27人。読者が払う購読料(月に99デンマーククローネ=約1500円)が収入源だ。毎朝5時までに2-5本を配信する。9時にはほかの新聞の記事要約を出す。「読者はたくさんの情報を読みたがっていない。希少な情報にお金を払う」(編集長)。購読会員数は400人で、まだ黒字化はしていない。

サイトのモデルにしたのはオランダの新興メディア「コレスポンデント」。コレスポンデントも会員制(年に60ユーロ=約6800円)で、会員数は約4万7000人。デザイン会社とともに作り上げた独特のデザインのウェブサイトを持っている。

コルスガード編集長は「上から目線ではなく、読者=オーディエンス=と平等な位置で話しかける姿勢」をサイトで維持しているという。

有料イベントを開催し、ジャーナリストが舞台上でトークをする機会も頻繁に設けている。「楽しく、気取らない雰囲気のメディアでありたい」。

友人同士で会話をする雰囲気を維持するためにどうするか。そこで起用されたがのが、デンマークの大手高級紙ポリティケンにいたカチンカ・ブーク氏だ。

アート・ディレクターとなったブーク氏は、「新聞らしくない」作りのサイトにするため、いくつかのキーワードを考えた。「読者とつながる」、「コミュニティを作る」、「シンプル」、「新聞報道のような中立的な語り方をしない」、「トレンディすぎることはしない」。

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まずはゼットランドのロゴの後ろにアンダーバー「_」をつけた。いかにもネット的な印象を与え、「これにつなげていくつものサブカテゴリーを作ることができた」。明るく、生き生きとしたイメージを反映させるため、ロゴの色はオレンジに。背景は黒、白、ベージュなどを使うことにした。

その日のトップ記事にいかに新鮮さを取り入れるか?ブーク氏はGFIアニメを使って動きを入れることにした。例えば、たばこに関する記事ではたばこの煙が動き出す工夫がされる。

長い見出しは普通はよくないとされるが、これを逆手に取る手法も使う。ある記事では、画面を読み込むと文字が順繰りに表示されるが、途中で止まり、間違いを直すために戻ってからまた文字が表示される、という形も採用している。「画面の文字の向こう側に人間がいる、ということを感じてもらいたかった」とブーク氏は言う。

元々コンピューター系ではなかったブーク氏はウェブ・デベロパーたちと話し合いをし、「刺激を受けながら」日々のデザインを統括しているという。先のたばこの煙のGIFアニメの活用はその結果の1つだった。写真素材にも動きを入れるようにしているが、「凝りすぎないようにもしている」。読者の半数がスマートフォンで記事を読むからだ。

インフォグラフィックスは芸術か?

「インフォグラフィックスが芸術であるはずはない」。スペイン語圏で活躍するアーチスト、ジャーナリストのジェイミー・セーラ・パロー氏は、プレゼンテーションの冒頭でこう述べた。

果たしてそうなのか?会場にいた参加者の頭の体操が始まった。

パロー氏は、凝った作りのインフォグラフィックスの作品をスペインの主要紙ラ・バングアルディアを含む様々な媒体用に制作した。

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アルゼンチンの大手紙クラリンに掲載されたルワンダの虐殺を表した作品は額縁に入った地図として表現され、「キスをすると体にどんな変化が起きるのか」(上を参照)を示したイラストはクラリンの後にラ・バングアルディアにも掲載された。芸術の定義にはいろいろあるものの、相当の手間と時間をかけて制作された作品は「芸術ではない」と簡単には片付けてしまえないような迫力がある。

次にパロー氏が「芸術はインフォグラフィックスにもなれる」といって紹介したのが、フランスの芸術家マルセル・デュシャンの「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」という作品だ。縦に置いた2枚のガラス板に機械のように見える金属が並べられている、ガラス、塵やひび割れ、メモが置かれており、全体のテーマを表すために一つ一つの情報(ガラスやメモなど)が配置されたすれば、一種のインフォグラフィックスと言えなくもない、とパロー氏は言う。

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「分かりやすい」作品を作ることに「飽き飽きした」というパロー氏が次に見せたのは、黒を基調にした横縞がたくさん入った作品だ。これでは全く何を表しているのかは分からない。「これは私と妻の性生活を表しています」とパロー氏は言うと、参加者はどっと笑った。それぞれの線の色や厚みに意味があり、それが分かると意味を読み取ることができるという。

パロー氏が今取り組んでいるのは抽象的なイメージを使いながら、社会的なトピックに言及すること。多くの人が互いに話をしている様子を色や方向性で表した作品がその1つだ。

「ジャーナリズムの場で芸術作品を作る」-これがパロー氏のプレゼンの結論だった。

ウェブを通じて読者に政治参加させる

ノルウェーのベルゲン・ティーデンデ紙はデベロパー主導で読者を広く参加させる仕組みを作った。

同紙はノルウェーでは首都オスロに次ぐ人口を持つ都市ベルゲンに本社を置く。

ニュース・デベロパーという肩書のラーセ・ランブレヒト氏は「データは数千枚もの画像に値する」という持論を持つ。データをいかに生活に密着した形で読者に提供するかを考える毎日だという。

ノルウェーでは市町村を合併させることになり、市民の声を生かせないかという意見がチーム内であがった。国全体の町村は428にも上る。

「地域の将来の決定に、市民が参加できる方法はないか?」チームの答えは利用者がどの市町村と市町村を合併させるかを決めるアプリの開発だった。

地域の地図や自治体情報を集め、コンピューターに入力。利用者は豊富な情報が詰まったアプリを使い、自分たちなりの統合地図を作ることができた。

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統合案の結果をソーシャルメディアで共有できるようにしてみると、まるで鹿の頭部やドラゴンの姿が見えてくる統合図を作る利用者もいて、話題をさらった。

アプリはモバイル専用で、デスクトップでも使うことができたが、あくまでもデスクトップは「おまけ」の感覚だったという。

データの見せ方を紙とウェブで発揮させる

日本経済新聞の傘下に入った英フィナンシャル・タイムズ・グループ(FTグループ)は2015年9月、英国家統計局から統計の専門家アダム・スミス氏を起用した。

スミス氏はFT初のデータ視覚化エディターだ。2次元の紙でどう見せるかを考えるだけではなく、動き、映像、音を使ってどう見せるかを考えるのがスミス氏のチームの仕事だ。

当初、グラフィック部門は印刷用とオンライン用で分かれていたが、スミス氏はこれを一緒にした。地図製作者、統計学者、データジャーナリスト、イラストレーター、印刷版およびオンライン版のグラフィックデザイナーを統括している。

効率化を進めるため、D3というオープンソースのデータ視覚化用ライブラリーを使っている。これを使えば、静止画像に動きを付けるGIFを利用したグラフィックスが簡易に作成できるようになっているという。

GIFを使った記事と使わない記事でページビューに大きな違いが出た例として、スミス氏は1971年以降の米国民の資産の変化についての記事を紹介した。

1960年代末、米国の中流階級は全体の61%を占めたが、現在では50%を割り込むまでになっている。貧富の差が激しくなっていることを「動くグラフ」で示した記事とグラフを付けない記事をネットで出したところ、前者が後者の2倍のページビューを集めた。

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この場合の「動くグラフ」とは、該当記事を画面に出すと、まず1971年当時の一戸当たりの収入の棒グラフが表示される。棒グラフの外枠をたどる青い線が描かれる。その後、2014年までの状況を示す棒グラフが次々と表示される。同時に、「中流階級の所得」に相当する部分をグレーでハイライトさせた。年を追うごとにこの部分が広がり、かつ金額が上がっていく。同時に、棒グラフは低所得層と高所得層に二極化する様子を明らかにした。

印刷版では、同じグラフを使いながら1991年、2001年、2008年の状況を縦に並べて掲載した。

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記事をツイッターで紹介する場合にもGIFを利用し、ソーシャルからの流入率を増加させた。

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日本の高齢化を示すGIF画像もソーシャルメディアで流すことで関心を高めるのに役立ったという。

FTの動画は通常は50万ビューを達成できれば最高だったが、今年、80万を超えるビューを集めた動画が2つあった。両方ともフェイスブック上に掲載されたもので、一つはもし日本に大きな地震が起きたらどうなるかという動画(1月21日現在、110万ビュー)で、もう1つが4つのチャートを使ってブラジルの現状を表した動画だった。日本の地震についての動画はFTの分析記事にリンクが貼ってあった。

デジタル時代になって、ニュースの見せ方はより豊富になっている。

スカンジナビアの最優秀デザインとは

SNDSが毎年選出する、優秀デザイン賞の受賞作品が会議終了後に発表された。

印刷部門のエントリー424のうち61作品が、デジタル部門ではエントリー数101のうち28作品が様々な賞を受賞した。その一部を紹介するが、詳細についてはウェブサイトでスカンジナビアデザインの粋をじっくりと味わっていただきたい。

最優秀デザイン賞の小規模新聞の部で金賞を得たのが、デンマークのダグブラデット・インフォメーション紙。評者によると「知的、エレガント、高級感がありながら、エッジが効いている」。イラストを大胆に使い、インフォ―メンション固有の「らしさ」を出している。同紙の「声」が聞こえてくるという。(以下、3点をご覧いただきたい。)

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面部門で金賞を受賞したのはポリティケン紙。2015年1月、フランスの政治風刺紙「シャルリ・エブド」の編集スタッフがイスラム系実行犯に射殺されるという痛ましい事件が起きた。これを受けた作った紙面は同紙の風刺画家ロアルド・オルス氏が描いた、鉛筆が途中で折れた風刺画だった。事件の衝撃を「言葉を使わず、風刺画で表現した」点が評価された。「シンプルだが、言論の自由が攻撃されたというメッセージ」が明確に出た。

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欧米の新聞は週末を中心に「雑誌」を発行する。紙面に挟み込んだ形で配達される。雑誌部門で金賞を受賞したのが先に紹介したベルゲン・ティーデンデ紙。ノルウェーで著名な俳優ヘルゲ・ヨルダルの活動を追う記事をモノクロの印象的な写真を使って掲載した。「不必要な様子をすべて取り除いた作品」、モノクロが美しく使われ「その瞬間を切り取った映画を見ている感じがする」。 

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ウェブサイト部門では金賞がなく、「豪華な雑誌を思わせる」サイトを作ったノルウェーのモーゲン・ブラデット紙が銀賞を受賞した。「文字フォントが独特」で、「ナビゲーションに色を効果的に使っている」。

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デジタルのストーリーテリング部門ではノルウェーのアドリセン紙が金賞を受賞した。鮭の生息地として知られるトロンハイムのフィヨルドだが、毎年、鮭の数が減少している。その理由や現状を現地の住民、学者、釣りをする人などに取材しながら、動画や文字で説明した。動画インタビュー、文字、画像の閲読が「できる限りスムーズに進むよう」制作され、「思わず微笑み、うわあっと驚くような動画」を満載したことが高く評価された。

同じく金賞を受けたのがノルウェーのVG紙に難破した漁船の乗組員の救助作業をマルチメディアでストーリー化した作品だ。「テーマは重く、惹きつけて話さないドラマの展開によって、今まさにそこにいる感覚を与える」という。

「デザインはニュース・メディアを救う」

会議の翌日、SNDSの理事長フレミング・ハビトデルト氏にスカンジナビアのニュース・デザインの特色と今後を聞いてみた。

どれほど素晴らしいデザインにしても、新聞は発行日の翌日には「ただの紙」になってしまう。凝ったデザインに意味はあるのだろうか。

ハビトデルト氏は「ある」と言う。新聞の発行部数は減っているが、「生き残っていく一つの方法は最善のデザインで作ることだと思っている。読者が新聞を買うのは素晴らしいジャーナリズムの記事が掲載されているからだけではなく、デザインがあるからだ」。

スカンジナビアの新聞のデザインレベルは「高い」。しかし、「大衆向けのタブロイド新聞もあってこちらはどぎつい色使いやごちゃごちゃした紙面だ」。ハビトデルト氏は、タブロイド紙は将来生き残っていけないと考えている。「ハイエンドの新聞は生き残るだろう」。

優れたデザインの新聞を買うーそれは「一種の自己表明だ。自分の心にひっかかり、自分にとってしっくりするからその新聞を買うからだ」。

今後、新聞社がデザインに十分な投資をする余裕があるのかと聞くと、「わからない」と答えたが、「デザインに投資しないと、発行部数はさらに低くなり、読者を失う。最後には消えると思う」。

ハビトデルト氏はデジタルメディアが登場し、より重層的なかつ深い表現ができるようなったという。「私は将来に楽観的だ」。

「デザイン=ジャーナリズム」の姿

以前に、ウェブデザインがジャーナリズムを表す具体例として、オランダの有料購読のニュースサイト「コレスポンデント」の例を挙げた。

例えば記者のウェブサイトがあり、読者からのインプットを受けながら、記事を作ってゆく。そのためには独自のデザインや原稿の編集の仕組みが必要だった。

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コレスポンデントがどうやって生まれたか、そのデザインやジャーナリズムについては過去の記事をご覧いただきたい。 

ちなみに、コレスポンデントの現在の会員数は4万7000人。オランダの人口は1600万人だ。

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欧州では、これにヒントを受けたサイトが続々と作られている。例えばドイツのクラウトリポーター、デンマークのゼットランド(前述)など。

広がるチャンス

筆者は以前に読売新聞社の英字新聞「デイリー・ヨミウリ」(現「ジャパン・ニュース」)に勤務し、パソコンで新聞のレイアウトを作っていた。米シカゴ・トリビューン紙でトレーニングを受けた同僚の下で、英字新聞のデザインについてほかの編集スタッフとともに日々、学んだ。

欧米型紙面デザインの基本を筆者流にまとめれば、目的は「記事を読んでもらうこと」。そのために読みやすく、すっきりとしており、美しく、驚きの要素があることが重要だ―「読みやすさ」や「美しさ」の解釈には様々な定義があることを承知の上での話になるが。

逆に言えば「読みにくい」、「ごちゃごちゃしている」のはNGだ。そこで記事の余白の使い方もカギになってくる。余白はあえて作る・残すものであって、記事が足りないからそうなったというものでは決してない。

本家の米SDNが選出する優秀デザイン賞や今回のSNDSの優秀賞のデザインを見ると、「読みやすさ」、「すっきり感」、「驚きの要素」は共通の物差しになっているようだ。「遊び心」や「リスクを取ったかどうか」も重要視される。

日本の新聞の場合、紙版を見ると欧米よりは写真やイラストが目立つ位置にはないようだ。広告記事や企画ものの写真をのぞくと、紙面のすべてあるいは半分以上を使って人物の顔やイラストが掲載されるケースもほとんどないようだ。ただ、それぞれの国にはそれぞれの新聞文化があるため、スカンジナビアの新聞のように写真やイラストを大胆に使った場合、多くの読者は違和感を感じそうだ。

しかし、デジタル時代になり、これまでの紙版のレイアウトの規則に縛られないデザインが可能になった。例えば、キュレーションサービスのアプリ「スマート・ニュース」を開くと、ジャンルごとに色分けがされてあり、記事がシェアできるつまり双方向になっている。スマートフォン使用を前提とし、明るくかつ読みやすいデザインだ。一方通行で文字情報がいっぱいの紙版のニュースの出し方とは全く違う世界が広がっている。

デジタルニュースのデザインには新しいスキルを持つデザイナーや開発者が必要とされており、これまで以上にビジュアルに注力した見せ方が勝敗を分けるようになるのではないか。

参考:

米SNDによる最優秀デザイン賞の記事

ジャーナリスト

英国を中心に欧州各国の社会・経済・政治事情を執筆。最新刊は中公新書ラクレ「英国公文書の世界史 -一次資料の宝石箱」。本のフェイスブック・ページは:https://www.facebook.com/eikokukobunsho/ 連載「英国メディアを読み解く」(「英国ニュースダイジェスト」)、「欧州事情」(「メディア展望」)、「最新メディア事情」(「GALAC])ほか多数。著書『フィナンシャル・タイムズの実力』(洋泉社)、『英国メディア史』(中央公論新社)、『日本人が知らないウィキリークス』(洋泉社)、共訳書『チャーチル・ファクター』(プレジデント社)。

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