Yahoo!ニュース

昨年準優勝者で第3シードの日比野菜緒が2回戦へ (安藤証券オープンテニス 東京 2016)

神仁司ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト
安藤証券オープンテニスで、1回戦を突破した日比野菜緒(写真/神 仁司)
安藤証券オープンテニスで、1回戦を突破した日比野菜緒(写真/神 仁司)

ITF東京大会(賞金総額10万ドル)にあたる「安藤証券オープンテニス 東京 2016」(11月8日~13日本戦、東京:有明コロシアム・有明テニスの森公園)の1回戦で、第3シードの日比野菜緒(WTAランキング84位、11月7日付け、以下同)は、イェレザ・マルティンコバ(チェコ、158位)を6-2、6-4で破って、2回戦進出を決めた。

ストレート勝ちではあったが、第2セット後半では、サービスブレーク合戦になって、日比野にとっては決して簡単な展開ではなかった。

「相手のプレーも徐々に良くなってきたのは感じていました。リターンは、最後まで積極的にいけたのでよかったんですけど、(自分の)サーブが崩れてしまって、そこから少しずつ自分のリズムを崩してしまったのがもったいなかった」

このように試合を振り返った日比野は、昨年大会の準優勝者であるため、1年で消滅してしまうランキングポイントを守らなければいけない。プレッシャーがあると思われたが、彼女からは、こちらの予想とは異なる回答があった。

「最初から考えていないですね(笑)。私にとっては、シーズンのラストの大会になるので、練習で取り組んでいることがしっかり出せれば、結果は自ずとついてくると思います。もし負けてしまったら、次につながるような試合ができればいいかなと思っていますので、あんまりポイントのことは考えていないです」

昨年取り損ねた東京でのタイトルを取るためには、あと4試合勝たなければならないが、「練習あるのみです」と笑顔で語る日比野は、少しずつ自信をつけてきている。

「日本での大きな大会ですので、本当は昨年チャンピオンになりたかったんですけど、今年もチャンスはあるので、頑張りたいと思います」

日比野は、11月17日木曜日に2回戦を戦う予定だ。

ITWA国際テニスライター協会メンバー、フォトジャーナリスト

1969年2月15日生まれ。東京都出身。明治大学商学部卒業。キヤノン販売(現キヤノンMJ)勤務後、テニス専門誌記者を経てフリーランスに。グランドスラムをはじめ、数々のテニス国際大会を取材。錦織圭や伊達公子や松岡修造ら、多数のテニス選手へのインタビュー取材をした。切れ味鋭い記事を執筆すると同時に、写真も撮影する。ラジオでは、スポーツコメンテーターも務める。ITWA国際テニスライター協会メンバー、国際テニスの殿堂の審査員。著書、「錦織圭 15-0」(実業之日本社)や「STEP~森田あゆみ、トップへの階段~」(出版芸術社)。盛田正明氏との共著、「人の力を活かすリーダーシップ」(ワン・パブリッシング)

神仁司の最近の記事