Yahoo!ニュース

消費税増税前に買って得する家電、待つべき家電。

鴻池賢三オーディオ・ビジュアル&家電評論家

ある調査によると、消費税増税前に買いたいモノのNo.1は家電とか。車や家具を抑えて堂々の1位とは!みなさん、家電が好きなんですね。

さて、ひとくちに家電といっても、冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった白物家電や生活家電から、テレビやオーディオなどの黒モノ、デジカメやパソコンなどのデジモノまで、実に様々です。

つまり、消費税増税前に買って得するジャンルもあれば、増税後まで様子を見た方が良い製品もある訳です。

そこで今回は、筆者鴻池が、消費税増税「前」と「後」を、「仕分け」します!

買って得する家電 その1 「海外ブランド」

サイクロン掃除機の「ダイソン」、ロボット掃除機の「ルンバ」、低騒音掃除機エルゴスリーが人気の「エレクトロラックス」など、欧米発の海外ブランド家電は、価格変動が少ないものです。

つまり、値段が変わらないなら、消費税増税前に買った方が、増税分"お得"と言えます。

他にも、海外ブランド家電としては、スピーカーやヘッドホンで有名な「BOSE」、ご存じApple製品なども狙い目でしょう。

日本のメーカーですが、「バルミューダ」も、海外ブランド家電に通じる人気があり、併せてご注目を。

憧れのブランド家電を買うなら、まさに今がチャンスと言えるでしょう!

買って得する家電 その2 「ネット直販」

代表的なのは、パソコンをカスタマイズして購入できるネット直販。例えばソニー「VAIO」のオーナーメイドは、ユーザーが必要な機能を選択(カスタマイズ)して購入でき、価格もリーズナブル。店頭販売に比べると価格変動が少なく、値引き交渉も無いので、消費税増税前に購入すると増税分お得になりそうです。

買って得する家電 その3 「テレビ(非4K)」

テレビは技術の進歩もあり、毎年、性能が向上して低価格になる傾向がありました。しかし、フルHDテレビ(2K)はもう、完熟の域に達した商品。今後、大幅な価格下落はなさそうなので、増税前の購入が良さそうです。

買って得する家電 その4 「高級オーディオ」

高級オーディオのような、必ずしも生活に必要でない嗜好品的家電は、価格変動が少ないものです。人気のヘッドホンやイヤホンなども価格は安定しているので、増税前がお買い得でしょう。

(特に、海外の高級オーディオは、為替の影響から、3月に値上げを予告しているメーカーも多いので、早めの検討をおすすめします)

買って得する家電 その5 「新生活家電」

4月は、入学、入社、転勤の時期。2月~3月は「新生活家電セール」が行われ、単身者に適した小容量の家電全般(冷蔵庫、洗濯機、炊飯器など)がお手頃価格に。セット商品など、品揃えも豊富な増税前がグッドタイミングでしょう。

買って得する家電 その6 「補修部品」

洗濯機の排水ホース、ゴミ取りネット、掃除機の吸い込み口など、製品に付随する消耗品は、家電本体とは異なり、「補修部品」扱いでセールの対象にならないものです。価格変動が無いので、増税前の購入をオススメします。

空気清浄機のフィルターや、掃除機の紙パックなども、増税前に買い溜めしましょう。(本体が壊れて廃棄することになると、フィルターや紙パックが無駄になる可能性もあるので、慎重に!)

増税後まで様子を見たい家電 その1 「4K テレビ」

4Kテレビはまだまだ高価。より安価で高性能な新製品が登場する可能性が高いので、慌てて飛びつくと後で後悔する可能性大。今、どうしても欲しい!という方以外は、増税後まで様子を見たほうが得策でしょう。

増税後まで様子を見たい家電 その2 「生活家電」

冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど、値の張る生活家電は、増税前に買いたくなってしまいます。しかしちょっとお待ちを!

これらの家電は、発売後から徐々に値が下がり、1年後に新型が登場する頃には、「型落ち」として、かなりお買い得な値段になるものです。つまり、待てば安くなるので、今すぐ必要でなければ、増税後まで様子を見るのが賢明です。

また、増税後は、増税前の駆け込み需要の反動から、家電の売れ行きが一時的に低下すると考えられ、売上げを維持したい販売店は、何らかのセールを行うことも充分に考えられます。増税分よりも、大幅な値引きも飛び出しそうです。

例外として、既に型落ちで充分に値下がりしている製品は、在庫のあるうち(増税前?)に急いで買った方が良いかもしれません。

ご注意

全ての製品に言える事ですが、新製品が登場すると、旧型製品が安くなります。また、慌てて買った直後に新製品が発表されて、悔しい思いをするケースもあります。少なくとも、購入を検討している製品については、新型がいつ発表されるかはをチェックしておきましょう。

また、上記は全て"予想"です。ハズレても怒らないでください!

オーディオ・ビジュアル&家電評論家

AV機器メーカーで商品企画職を務めた後、米シリコンバレーのマルチメディア向け半導体ベンチャー企業を経て独立。オーディオ・ビジュアル評論家として専門誌などで執筆活動を行うほか、エレクトロニクス 技術トレンドに精通し生活家電を含むホームエレクトロニクス、ネットワーク家電、スマート家電の評価、製品の選び方、賢い使い方、および未来予想をメディアを通じて発信中。NHKほかテレビ出演も多数。ビジュアルグランプリ(VGP)審査副委員長/米ISF認証ビデオエンジニア/米THX認証ホームシアターデザイナー/一般財団法人家電製品協会認定家電製品総合アドバイザー/甲種防火管理者

鴻池賢三の最近の記事