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ノート(13) 逮捕に際して何を語り、何を押収されたか

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:アフロ)

~葛藤編(10)

逮捕当日(続)

慌てる

 逮捕状を執行した後は、間を置かず、たたみかけるようにして取調べを行うのが捜査の常道だ。「おそらく逮捕はされないだろう」という勝手な思い込みが打ち砕かれ、否認していた被疑者が「あきらめ」の気持ちを抱き、被疑事実を認めるチャンスだからだ。

 しかし、ここで少し空白の時間ができてしまい、取調べが行われていた執務室内に緊張感の欠けた空気が漂ってしまった。最高検の準備不足や若い検察事務官の経験不足もあり、実に間の抜けた事態となったからだ。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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