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関東の雪、最新情報 降水量がややトーンダウン

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
夜の雪の範囲は、気温しだいでもう少し広がる可能性も。

今日から明日にかけての関東地方の雪や雨について、最新の予測データでの見解の変化をお伝えします。

関東では、今日午後は雨の降る所が多く、気温が下がる夕方以降に、内陸を中心に雪に変わる可能性があります。

ただ、これまでの見解に比べると、降水量がややトーンダウンしてきています。南海上を進む低気圧の雨雲が、北へ広がらない傾向になってきているためです。

現時点(18日正午)での最も可能性が高い展開は、

■東京都心は、夜に一時的に雪に変わるかどうか。積雪はない。

■群馬・栃木・埼玉・多摩地方など内陸は、夜に雪に変わる所が多い。ただ、降水量が多くないため積雪はないか、うっすら。

■神奈川西部や奥多摩などの山沿いは、積雪の可能性あり。標高の高い所は5~10cmほど積もる所も。道路に影響が出る恐れあり。

です。

ただ、雨雲の広がり方や気温のわずかな違いで、ガラッと変わるのが関東の雪予報です。

今後、低気圧が予想以上に発達するなど悪く傾いた場合は(確率は低いですが)、

■東京都心は、夜に雪に変わって、植え込みなどにうっすら。

■群馬・栃木・埼玉・多摩地方など内陸は、夜に3~5cmほどの積雪。

という可能性も、あることはあります。

夕方以降のスケジュールを想像していただき、もし悪く傾いてきた時に、危険な状態や困ることになるようでしたら、事前に念のための回避策を考えておくことをおすすめします。

また、複数の予報を見比べ、セカンドオピニオン、サードオピニオン的に活用するのも、予報に幅が出る関東の雪予報の際は、一つの方法だと思います。

明日は上空の気温が上がり、平野部では雨が降ったりやんだり。雪は標高1000mを超えるような所が中心となりそうです。

(こちらも合わせてお読みください⇒『首都圏の雪予報で知っておいていただきたいこと』)

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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