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今年のGWは『晴雨交互型』の天気に

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雨の予測。低気圧の動きが早まると雨雲は東へ、遅くなると西へずれる可能性がある。

今年のゴールデンウィーク(GW)は、高気圧と低気圧が代わる代わる通過して、晴れ、雨、晴れ、雨…と期間中に2~3回ほど雨が降る「晴雨交互型」の天気になりそうです。

毎年GWの予報をしていると、予報データを見ても「ぼんやり」しか見えてこず困る年があります。はっきりした低気圧や高気圧がない場合です。それに比べて今年のGWは、はっきりしています。高気圧・低気圧に着目した、日ごとの天気は次の通りです。

26日(土)

大きな高気圧に覆われて、全国的に晴れます。

ただ、九州など西日本は、少しずつ雲が増えます。高気圧からやや外れる沖縄は、雲が多めに。

27日(日)

低気圧が近づいて、九州など西から雨が降り出します。雨雲の動きが早ければ、夜には近畿あたりまで広がる可能性も。

沖縄は夜に雨。東海・関東~北海道は晴れますが、だんだん曇ります。

28日(月)

低気圧の動きが遅く、四国・中国・近畿は雨。東海・関東~北海道はだんだん雲が増えて、時間が遅くなるほど雨の可能性も。

九州は、はじめ雨ですが、低気圧が抜けてゆっくり回復。沖縄は曇りや雨ですが、早く回復する可能性もあります。

29日(祝)

低気圧が東日本に。東海・関東~北海道は、曇りや雨の所が多くなります。降る時間と強さは、まだしぼり込めない状況です。

沖縄・九州~近畿は晴れ間が出ますが、日本海側では曇りや雨の所も。

30日~5月2日

高気圧に覆われて、全国的に晴れる日が多くなります。

ただ、30日は関東~北海道にかけて、にわか雨など変わりやすい天気になる可能性も。

5月3日~6日

低気圧が通過します。いつ通るかは、まだ先すぎて見通せませんが、4日~6日のどこか一日に雨が降るという予測データがいくつか見られます。

言い換えると、その一日以外の日は、雨が降りにくく、低気圧が早く通り過ぎれば、GW最終盤は晴れることになります。

気温は?

今年のGW期間中は、強い寒の戻りはなさそうです。

朝晩は北日本や内陸を中心に冷える日がありますが、昼間は快適、もしくは西日本や東日本では25℃近くになって、汗ばむくらいの日もあります。

なお、27日~29日の雨については、低気圧のスピードにまだ少しばらつきがあるので、半日くらいのズレは念のため考えておいてください。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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