3つの台風が北上中 梅雨明けは見通せず
(※2015年の記事です)
7日現在、日本の南海上に9号・10号・11号と3つの台風が発生しています。今後、日本への影響が次第に大きくなってきますが、これらの台風の動きにより、梅雨明けは見通せない状況となっています。
3つの台風の進路は?
台風9号
9日(木)~10日(金)に、沖縄へ最も接近する見通しです。
沖縄では暴風や大雨となり、交通機関が大幅に乱れるおそれも。その前から高波が押し寄せ、九州~本州の太平洋岸でも、今週は西日本を中心に波が高くなりそうです。
台風は沖縄付近を通り、その後は大陸へ進むか、東シナ海を北上。本州付近へ接近するおそれは、小さくなってきました。
台風10号
台湾付近で次第に弱まり、日本列島へ直接的に影響することはなさそうです。
ただ、亜熱帯の空気を連れて北上してきており、9号とともに、高温多湿の空気を日本列島へ送り込む供給源に。今週は、各地で蒸し暑くなってきます。
台風11号
来週にかけて、日本付近へ北上してくる見通しです。
本州付近へ接近するコースから、東海上へそれながれカーブするコースまで、まだ予測に幅がある状況ですが、9号よりは東を北上する確率が高く、関東など東日本へ近づく可能性もあります。
早い梅雨明けはなさそう
台風9号が西へ進むことから考えると、今週後半は本州の南で、夏をもたらす太平洋高気圧が一時的に強まりそうです。台風を西へ押し出すわけです。
もし台風11号も、9号と同じように西にコースをとるようであれば、太平洋高気圧の強さが持続するということですが、11号は東寄りのコース。太平洋高気圧は東へ、いったん退くということです。
そうなると、梅雨明けはすぐにはありません。早くても3連休の前後、太平洋高気圧が成長できなければ7月下旬以降にずれ込むということになります。
なお、平年の梅雨明けは、奄美が6月29日頃、九州南部が7月14日頃、中国地方~関東甲信が7月21日頃、東北北部だと7月28日頃です。