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3位決定戦の相手は、アメリカ。育成年代の集大成となるラストマッチでヤングなでしこは輝くか(3)

松原渓スポーツジャーナリスト
最後に、お世話になった地元の方たちと記念撮影(C)松原渓

パプアニューギニアで開催されているU-20女子ワールドカップは、今日(3日)、決勝と3位決定戦が行われる。日本は3位決定戦でアメリカと対戦する。

キックオフは16:00(日本時間15:00)。

3位決定戦の相手は、アメリカ。育成年代の集大成となるラストマッチでヤングなでしこは輝くか(1)(2)

【選手コメント(U-20アメリカ代表戦前)】

市瀬
市瀬

DF 市瀬菜々(試合前々日)

ーー3位決定戦に向けて、どのような気持ちですか?

もちろん、メダルを持って帰りたいというのが一番です。その中で日本らしさを見せて、応援してくれているパプアの人にも喜んでもらいたいです。2年間、みんなで優勝を目指してきて、そこには届かなかったのですが、まだメダルという目標があるので、絶対に勝って、笑顔で日本に帰りたいです。

ーー準決勝の敗戦から、どのように気持ちを切り替えられたのですか?

みんなで話をして、だいぶ気持ちもリフレッシュできたかなと思います。気持ちを切り替えて、メダルに向けて頑張ろうと話しました。

ーー個人としては、どのようなプレーをしたいと考えていますか?

個人的には、フランス戦ではまだまだ1対1が通用しないなと感じました。フランス戦までは速い相手への対応が課題でしたが、フランスはターンとか、個々の技術面でも上手だったので、そこに対応できなかったですね。

3位決定戦はさらに気持ちを込めて、絶対に負けない気持ちを持って戦います。

隅田
隅田

MF 隅田凜(試合前日)

ーー3位決定戦に向けて、意気込みをお聞かせください。

このチームでできるのも最後ですし、自分たちの全てをかける試合だと思っているので、気合が入っています。絶対にメダルを持って帰りたいです。

ーー対戦相手のアメリカの印象はいかがですか?

アメリカとは去年、練習試合をしたんですけれど、その時もスピードを活かしたサッカーをしてくる印象でした。相手よりは、自分たちがやるべきことをしっかりやることを意識して試合に入ろうと思います。

ーー攻撃面では、アメリカのディフェンスをどのような形で崩すイメージを持っていますか?

たとえば、クロスをシンプルに入れるのではなくて、サイドを(ギリギリまで)えぐって入れたり、ニアのところを速いボールで狙うなど、工夫して入れれば、シュートまで行けるのではないかなと思います。

ーーこのチームとしては最後の試合になりますが、どのようなサッカーを見せたいですか?

全員で戦う、ということをプレーで表すには、気持ちの入った球際の競り合いとか、最後まで諦めないで走りきるということも大切です。パスをつないでゴールを奪うという、日本らしいサッカーを見せたいです。

ーーこの試合を、どのように今後につなげたいですか?

自分たちが一番目指しているのは、なでしこジャパンに入ることです。ここがスタートだと思って、やりたいと思います。

籾木
籾木

FW 籾木結花(試合前日)

ーー3位決定戦に向けて、意気込みをお聞かせください。

このチームが立ち上がってから2年半、本当にいろんなことをやってきました。最後の試合になるので、チームの集大成として、今までの力を全部出したいと思います。準決勝で負けた後、すぐに銅メダルを取りに行くという目標に切り替わっていたので、メダルへの気持ちが高まっています。

ーー準決勝のフランス戦のご自身のプレーを振り返っていかがですか?

間でボールを受けるということには手応えは感じたのですが、ディフェンスラインの背後のスペースへの飛び出しや、そこからゴールを奪うというところでは手応えを感じられなかったので、そこはまだまだ世界の壁を感じました。

ーー敗れた後は、どのように気持ちを切り替えたましたか?

泣いていた選手たちも多くいましたけれど、監督やコーチが、まだ大会は終わっていないと言ってくれました。キャプテンの乗松選手から、「次にすぐに切り替えよう」という声かけもあったので、みんなでそれを言い合って、すぐに3位決定戦への気持ちの切り替えができました。(乗松)瑠華さんの背中だったり、声をかける姿に、言葉はなくても通じるものを感じました。

ーーこのチームでの最後の試合になることについては、どのような思いがありますか?

小学生から知っている選手もいますし、ずっと一緒にサッカーをやってきた仲間なので、明日が最後になるという実感が湧きません。必ず、最後の試合を勝って、次のステージでまたみんなに会えるように頑張りたいと思います。

ーーこの試合を今後につなげるために、どのような試合がしたいですか?

今はどちらかというと、本当に明日の3位決定戦に自分自身の全力をぶつけることを心がけていて、これで自分のサッカー人生が終わってしまってもいいというぐらいの覚悟を持って臨まないといけませんし、それぐらい、全力でぶつかりに行きたいと思っています。

スポーツジャーナリスト

女子サッカーの最前線で取材し、国内のなでしこリーグはもちろん、なでしこジャパンが出場するワールドカップやオリンピック、海外遠征などにも精力的に足を運ぶ。自身も小学校からサッカー選手としてプレーした経験を活かして執筆活動を行い、様々な媒体に寄稿している。お仕事のご依頼やお問い合わせはkeichannnel0825@gmail.comまでお願いします。

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