Yahoo!ニュース

ダメなフリーランスの手抜き営業術

三上洋ITジャーナリスト

ダメ人間なのに、フリーランス(昔で言うプー太郎w)をやってます。

朝は起きれない、引きこもりがち、人付き合いが面倒。そんな俺でも、細々と生きていくための処世術、というかIT使っての手抜き営業術をまとめます。

その1:電話番号はネットに公開

個人サイトとTwitterに、携帯電話番号を公開。電話での仕事依頼、けっこうあります。私の場合、ITネタを、文字とか番組などに出す仕事でして、つまりお客様はアナログ方面。アナログ側にアピールするなら、今でも電話は手っ取り早いのです。

■メリット

1:初めての仕事は電話が多い。ご挨拶代わりになるのでプラス。

2:わざわざ調べて電話をかけてきてる→指名の仕事になるかも

Q:イタズラは?

A:皆無。ネットトラブルの相談電話が来ますが、それも取材だと思ってます。

Q:めんどくさくない?

A:週に1度電話があるかないかですから問題なし。忙しければ留守電で聞けばOK。

Q:電話公開したくない

A:楽天電話とかで電話番号だけ取って活用しましょう。

その2:肩書は有名人のマネで

つまり猿マネ。有名な人の肩書きをパクります(笑)。特別な肩書きはいらなくて、「あーそーゆー人なのね」と思わせるだけで十分だと思ってます。

Q:「ITジャーナリスト」とか恥ずかしくない?

A:恥ずかしいです(笑)ジャーナリストと言えるほど取材してませんし。でもまあ、フリーランスの場合、言ったもの勝ち。あくまで自称ですから、わかりやすい肩書きがいいと考えています。

その3:やめない。続ける。

そのジャンルや仕事が落ち目になっても続けます。他の人が撤退してもやめない。頭の悪い戦術ですが、続けていると不思議と次に繋がることが多いんす。他の人が脱落しても、しがみついてると最後に残った一人として注目されたりします。

Q:商売になるの?

A:ならない場合もあります。でも面白ければOK。つまり自分が面白いと思えるジャンルをやりたいな、と思ってます。

その4:請求書などの事務処理はとことんIT手抜きで

請求書や見積書は、ネットサービスで。筆者はmisocaを使っており、全部オンライン処理の上に、印刷・発送までしてくれて1通180円で済みます。確定申告はfreeeが良さ気ですね。あと仕事は全部DropBox上でやっているので、どこからでも仕事可能にしています。プロフィール写真は、自分のウェブで公開して誰でもダウンロードできるようにしています(勝手に使ってね、わざわざ送らないよ、という手抜きですw)

Q:自分のウェブの更新めんどうくさくない?

A:面倒なので、Facebookページを貼りこんで誤魔化してます。FBページならリンク貼るだけで簡単ですので、それを自分のウェブに貼ってます

画像

その5:呼ばれた座敷は断らない

自分から営業するのが面倒なので、間違って仕事が舞い込んだ時は、可能な限り断りません。呼ばれた座敷は断らない主義。ただし2回めは慎重に。ギャラが安すぎるとか、自分にとってメリットがなければ、ハッキリそう言って断っています。

Q:最初からギャラの話をするの?

A:します。ギャラがハッキリしないと動けませんからね。お互い仕事ですから、そこは遠慮なく言ってます。

網だけはちゃんと張っておく

本当は人付き合いをちゃんとして、外に出て行って仕事をいただくほうがいいとは思うんです。ただ私がそれが苦手てフリーランスになっているので、無理なことをしても辛くなるばかり。なので、人付き合いなくても、手抜きで何とか仕事をもらえる方法を考えて生きてます。

結論は「網はちゃんと張っておくこと」。自分のウェブサイトに仕事をすべて書き、Facebookページにリンクを張り、電話番号も公開。めったに来ないけど、間違って新規仕事が来たら、食いつくって方法。ものぐさなフリーランスが、ぎりぎり何とかやっていく処世術なのでした。

ITジャーナリスト

セキュリティ・ネット事件・スマートフォン料金を専門とするITジャーナリスト。テレビ・ラジオ・雑誌などでの一般向け解説多数。読売オンライン「サイバー護身術」、アスキー「5分でわかる時事セキュリティ」などを連載。文教大学情報学部非常勤講師

三上洋の最近の記事