Yahoo!ニュース

23日ジャガーズ戦。サンウルブズのエドワード・カーク、日本代表入りもOK!?【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
(写真:Haruhiko Otsuka/アフロ)

国際リーグのスーパーラグビーに今季から初参戦する日本のサンウルブズは、4月23日、東京・秩父宮ラグビー場でジャガーズとの第9節をおこなう。昨秋のワールドカップイングランド大会で4強入りしたアルゼンチン代表に相当する強豪クラブをホームに迎え、歴史的な初勝利を目指す。22日、試合会場での前日練習後、ナンバーエイトで先発のエドワード・カークが取材に応じた。

チームは17日までの約3週間、シンガポール、南アフリカでの長期遠征を敢行。4戦全敗に終わっていた。

特に4月15日の第8節では、南アフリカはブルームフォンティンのフリーステイト・スタジアムで記録的な大敗を喫す。チーターズに17―92と屈した。試合のなかった第2節を挟んで開幕7連敗中である。

もっともここまで全試合に出場のカークは、密集戦で健闘。身長191センチ、体重101キロの体躯を低く沈め、ボールに絡みつく。3-38と点差をつけられたチーターズ戦の前半30分ごろ、ハーフ線付近左のラインアウトからモールを作ろうとするに応戦。相手の反則を誘った。昨季までは母国のレッズの一員として通算39試合、スーパーラグビーの公式戦を経験。かねてからサンウルブズでの信頼も厚い。

25歳。スーパーラグビーのシーズン終了後も日本でのプレーを希望している。20歳以下オーストラリア代表への選出経験はあるが、母国などでの代表キャップは保持しておらず、3年以上の国内居住でジャパン入りの資格を得られる可能性が高い(日本代表ナンバーエイトのアマナキ・レレイ・マフィはトンガの年代別代表に入ったことがある)。

以下、カークの一問一答(以下、すべて当方質問。編集箇所あり)。

――久々に秩父宮での試合です。

「とてもいいですね。過去2戦、ここでゲームをした時も楽しめました。これまで長いツアーがあって、やっと戻って来れたという感じです」

――ツアーでは皆、苦労したようですが。

「自分は、苦戦はしていません。いつもいい調子。日本のためにラグビーができて、いつも幸せです」

――確かに、苦しい試合展開でも変わらずに持ち味を発揮している印象です。

「どの状況でも、自分のポテンシャルがある限り全力を出したい。逆境に立たされても、絶対に後退しません」

――ラグビーを始めてから、ずっとそうなのですか。

「はい。常に全力でプレーするのが自分のスタイルです」

――昨季は国内のクラブチームにいました。久々のスーパーラグビーのツアー、いかがでしたか。

「色々な国でのプレーは経験があるのですが、久しぶりにできてよかった」

――日本のトップリーグでのプレーを希望されているようですが。

「もちろんです。ここで自分のベストパフォーマンスを出し続けて、トップリーグのどこかのチームに興味を持ってくれたら嬉しい。日本でのプレーを楽しんでいます」

――資格取得後の日本代表入りについては。

「その選択肢があるのであれば、考えたいと思います。断る理由はありません。トップリーグもジャパンも、自分の新たな道を切り開いてくれるチャンスだと思います」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

すぐ人に話したくなるラグビー余話

税込550円/月初月無料投稿頻度:週1回程度(不定期)

有力選手やコーチのエピソードから、知る人ぞ知るあの人のインタビューまで。「ラグビーが好きでよかった」と思える話を伝えます。仕事や学業に置き換えられる話もある、かもしれません。もちろん、いわゆる「書くべきこと」からも逃げません。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。

向風見也の最近の記事