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「エディーは天才」。香港代表リー・ジョーンズヘッドコーチが語る。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
直伝のチョップタックルは南アフリカ代表を苦しめた。(写真:伊藤真吾/アフロスポーツ)

ラグビー香港代表は現在、来日中。5月28日、東京・秩父宮ラグビー場で、若手中心の日本代表とのアジアラグビーチャンピオンシップ最終戦をおこなう。

指揮を執るリー・ジョーンズヘッドコーチは、昨秋のワールドカップイングランド大会で歴史的な3勝を挙げたジャパンでディフェンスコーチを務めていた。香港代表を率いていた2014年のアジア五カ国対抗の日本代表戦が終わった直後、当時のエディー・ジョーンズヘッドコーチの誘いを受けて入閣。早朝練習が当たり前のタフなチームに身を置き、大会終了後は元の仕事に就いていた。

日本代表は、今度のゲームを最後に一時解散する。カナダ代表やスコットランド代表と試合をおこなう6月のツアーでは、スーパーラグビーに日本から参戦するサンウルブズのマーク・ハメットヘッドコーチが代行を務める。

以下、27日の一問一答の一部(編集済み。※は当方質問)。

――今朝も5時に起きたのですか?

「(冗談口調で)まだ、いまでも早起きしちゃうのです!」

――改めて、イングランド大会の経験は(※)。

「忘れられない経験でした。日本の成功に少しでも貢献できたことは幸せです」

――現在のコーチングに、活きていますか。

「ヘッドコーチがこうすればいい、というものがわかった。逆に、アシスタントコーチは朝が早くてタフです!」

――いまの若手中心の日本代表について。

「村田毅、坂手淳史…。こういう、私がいた頃の日本代表合宿に参加してきた選手がいいプレーを見せているのは嬉しいです」

――イングランド大会で唯一負けたスコットランド代表とのゲームで、ヘッドコーチ代行を立てて臨む。率直にどう思われますか(※)。

「ワールドカップの時は、南アフリカ代表戦から中3日でおこなわれた。ひどい状況下でした。今回は、きっといい試合になる。世界ランキングでは9、10位を争うところ。ヘッドコーチのことは問題ない。選手がやるべきことをやると思います」

――改めて、エディー・ジョーンズさんとはどんなコーチですか(※)。

「天才です。大真面目に言っています。私は25年間コーチングをやってきましたが、彼のもとでレベルを上げられたと思います。彼自身がハードにやる人ですが、スタッフにもハードさを求める。要求は高いですが、天才です」

――ジョーンズさんはいま、イングランド代表ヘッドコーチとなっています。ロンドンから、チケットは届きませんか?

「年も同じで、1、2週間に1回は連絡を取っています。でも…」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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