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日本代表&サンウルブズ&クボタでリーダー、立川理道。「調整」問題にも言及。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
写真中央。6月は日本代表として、スコットランド代表戦にも出場した。(写真:アフロスポーツ)

日本代表やサンウルブズ(国際リーグのスーパーラグビーへ日本から初参戦)でゲームキャプテンを務めるなどリーダーシップを買われていた立川理道は、国内所属先のクボタでもキャプテンに就任。スーパーラグビーのブルズを率いて優勝経験もあるフラン・ルディケ新ヘッドコーチらとともに、日本最高峰トップリーグでの躍進を誓う。

身長181センチ、体重94キロの26歳。おもにインサイドセンターとして、攻防の境界線上でのパスやランを長所とする。昨秋のワールドカップイングランド大会では、日本代表として予選プール全試合に出場。サンウルブズでも主戦級であり続けるなど、最近は休息の限られた選手生活を送っている。

4年に1度あるワールドカップの自国大会を2019年に控え、日本ラグビー選手会はプレーヤーの試合出場時間の調整を協議中。11月の日本代表ツアーでもリーダーシップを期待される立川は、そのコンディショニングに関する問題についても言及した。

以下、単独取材での一問一答。

――8月13日、船橋の本拠地グラウンドでNTTと練習試合をおこないました。23-28と敗戦も、自身のクボタでの復帰戦に手応えを掴んだようです。キャプテンも務めました。

「皆、いい考えを持っていましたし、僕1人だけではなくて(試合中も)色んな意見も出て、うまく試合ができたと思います」

――ルディケ新ヘッドコーチ。どうですか。

「1人ひとりに役割を与えてくれます。そのことによって皆の責任が出て、チームが上手く回っていると思います。簡単なミスを修正していって、開幕を迎えたいです(8月27日、東京・秩父宮ラグビー場で東芝と対戦)」

――キーマンは2年目のグラント・ハッティング選手でしょうか。身長201センチのスピードとパワーが溢れるロック。前年度より調子がよさそう。

「去年は怪我を持ちながらやっていたと思うんですけど、今年は手術とリカバリーが上手くいったみたいで、よりフィットしている。彼はキャラクター(性格)もいい。(試合で効果的に)使いながらやっていきたいな、と」

――ゲームに出ずっぱりのまま迎えるトップリーグ。いかがですか。

「僕はまだそんなにしんどいと感じたことはないですけど、どこをピークにするかと言ったら、11月の日本代表(のツアー)になると思います。ピラミットの頂点は日本代表。そこは全体的に、色んな選手や協会とコントロール(協議)していけたらとは思います」

――秋は、ジャパンのキャプテン、ですか。

「いやいやいや…。メンバーを決めるのはヘッドコーチですし、ここから新しいメンバーも入る。また選んでもらえるように、トップリーグでアピールしていきたいなと思います」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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