ラグビー日本代表は11月5日、ジェイミー・ジョセフ就任後初のテストマッチ（国際間の真剣勝負）を東京・秩父宮ラグビー場でおこなう。相手は昨秋のワールドカップで4強入りしたアルゼンチン代表。4日にあった試合会場での前日練習後、共同キャプテンの１人である堀江翔太が取材に応じた。

以下、同日の一問一答の一部（質疑の順番変更など、編集箇所あり）。

――明日の試合に向けて。

「新しいこと（戦術など）がたくさんある。それをどれだけ成功させられるかが楽しみ。もちろん、試合は勝つ気ではいきますよ。ただ、試合では何が起るかわからない。自分たちのやろうとしていること以外のことが起きた場合、どう対応していくか。起きた状況に合わせ、しっかりと判断、対応したいですね」

――勝負の別れ目は。

「スクラムじゃないですか。相手はそこで崩そう、前に出ようとすると思う。そこを僕らがいかに止められるか」

――試合序盤は。

「レフリーへの印象付けを含め、始めは大事。最初に少しでも弱いところを見せると、そこを突かれる。どんどん強気で前に出たいです」

――立川理道選手と共同キャプテンを務めます。

「サンウルブズ（国際リーグのスーパーラグビーに日本から参戦）では僕がキャプテン、ハル（立川）が（実質的に）副キャプテン。色々なことをハルに任せたり、話をしていたりしています。だから立ち位置は変わらないです。ただ、ハルがキャプテンという名前になったので、プレッシャーを感じるかもしれない。1回、やってみて、この後にあるヨーロッパ遠征中にやりにくそうだと思ったら色々と声をかけようと思う。（負担が）半分、半分に慣れればいいなと思います」

――ゲームキャプテンは堀江選手。

「僕が先頭、中心でやっていくという感じにはしている。ハル、優（田村優）、フミさん（田中史朗）、ケンスケ（畠山健介）と、色々なリーダーが喋りやすい雰囲気にしていこうともしている。僕はそれをまとめるだけです」

――今回の試合の意義。

「2019年（ワールドカップ日本大会）に向けてのいいスタートにしたい。結果が出ようが出まいが、自分たちのやり方がどうだったかなどの基準がわかる試合で、勝つのが全てじゃない…というのは、スタッフ目線の考えだと思います。選手目線では、勝つのが全て。選手が勝ちに行きたい。そのなかで、（ミーティングなどで）『こういう時はどうするの？』と（プレー面での質問が）どんどん出てくる。スタッフは『それ以上頭に入れたら身体が動かなくなる』と考えてくれていると思いますけど、選手から『こういう時は？』という声が出てくるのは、いいこと。それがずっと続けばいいと思います」