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日本代表ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ、初采配はアルゼンチン代表に大敗…。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
悔しさは表に出さない。(写真:田村翔/アフロスポーツ)

ラグビー日本代表は11月5日、昨秋のワールドカップで4強入りしたアルゼンチン代表に20-54で大敗した(東京・秩父宮ラグビー場)。

ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ就任後初のテストマッチ(国際間の真剣勝負)。本格始動から実質約1週間の準備で臨んだこの試合では、時間を追うごとに組織守備をほころばせた。それでも、指揮官はつとめて前向きだった。試合後、共同キャプテンの堀江翔太、立川理道とともに会見した。

チームはこの先、欧州で3つのテストマッチをおこなう。

以下、ジョセフヘッドコーチの一問一答(編集箇所あり)。

「選手を誇りに思います。(接戦だった)最初の20分と(試合終了間際にトライを取った)最後の20分で、やるべきことをお見せできた。エネルギーのあるところ(時間帯)では攻守ともに相手にプレッシャーをかけられた。我々の戦い方でチャンスも作れた。最後はあきらめない姿勢を見せた。

初めての選手(今回は12名がテストマッチデビューを果たした)にとっては、トップリーグ(国内)とは全然違う強度を経験したと思います。パッションはあったが、ミスも出た。けれど、そこでの選手の戦いは嬉しく思います。課題は時間をかけて向上させたい」

――できたこと、できなかったこと。

「キッキングゲームを織り交ぜながらボールを動かせました。ただ、もっと(守備網の)裏へキックしていれば、もう1、2本はトライできた。ディフェンスでもいくつかターンオーバーが取れましたが、ミスはあった。相手のアタックを見極められなかったところがあったり、疲れてくると判断力が消失してしまうところもあった。セットプレーは素晴らしかった。ラインアウトのマイボールも獲得できましたし、相手にモールでのトライを指せなかったことも非常にいい。スクラムは…。相手のアルゼンチン代表はラグビーチャンピオンシップ(南半球の対抗戦)で試合をしてきているのに対し、こちらはわずか1週間のセッション(でこの日を迎えた)。それで我々はこのパフォーマンス(数本のみ押されたが概ね互角)。長谷川慎コーチがいい仕事をしてくれた」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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