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布巻峻介、日本代表デビュー直前の声。「いざなってみたら…」。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
早大時代の布巻(左)。右の小倉順平も今回のジャパンの遠征メンバー入り。(写真:アフロスポーツ)

東福岡高2年時に7人制日本代表の練習生となるなど、10代の頃から注目を浴びてきたラグビー選手の布巻峻介が、11月12日、24歳にして日本代表デビューを飾った。

敵地トビリシ・ミルヘイキスタジアムでおこなわれたジョージア代表との一戦。

オープンサイドフランカ―として先発フル出場した布巻は、28―22で勝利する。身長178センチ、体重96キロと大柄ではない身体つきながら、相手の巨躯を向こうに接点で身体を張った。

その直前、初陣への意気込み、早稲田大学3年時に転向したフランカーとしての職業倫理、代表待望論が渦巻いていた過去への見解などを、その時ならではの思いのもとで語っている。

以下、一問一答の一部。

――いよいよ…という心境ですか。

「どうですかね…。その日になったら状況は変わるかもしれないですけど、いまはいつもの試合に向かう気持ちと同じです。パナソニック(所属先)の時と変わらないです」

――対するジョージア代表はフォワードが強い。フランカーとしての意気込みは。

「フォワードも強くて、それ以外のポジションの人もフィジカルが強い。最前線で身体を張っていきたいし、最前線で身体を張っていきたいし、誰かが何かをした時にいち早く反応をしていきたい」

――ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ率いる日本代表の印象は。

「皆の能力が高いので僕自身、勉強になる。コミュニケーションも取りやすいので、やりやすいなと思います」

――メンバー外だったアルゼンチン代表戦の印象は(11月5日、東京の秩父宮ラグビー場で20―54と大敗)。

「(アルゼンチン代表戦でのジャパンは)まだ組織になれていなくて、(それぞれが)1人でやっているイメージ。チームでやれたらな、と思って観ていました。やってみないとわからないですけど…」

――改めて、ずっとなりたかった日本代表になってみていかがですか。

「もちろん目指していたものだし、周りが期待する以上に僕自身がなりたかったものではあるので…。でも、いざなってみたら、さっき言ったように試合に対して向かってゆくことは変わらない。背負うものは変わっていくと思いますけど、(責任を)背負うことはどのジャージィを着ても変わらないのかな、という感覚です」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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