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明治大学ラグビー部、帝京大学に完敗→早稲田大学戦へ。【ラグビー旬な一問一答】

向風見也ラグビーライター
写真は昨年度の早明戦。ナンバーエイトは日本代表の松橋周平(写真右)。(写真:アフロスポーツ)

明治大学ラグビー部が、11月20日、所属する関東大学ラグビー対抗戦Aの優勝をかけて大学選手権7連覇中の帝京大学と対戦。15―42で敗れた。

この日は左右に球を振り、インサイドセンターの梶村祐介らがゲインラインを突破。防御でもフォワード陣が奮闘して帝京大学のミスを誘ったが、しばしチャンスを逸した。12月4日には早稲田大学との「早明戦」を控えており、ファンからは巻き返しが期待されている。

試合後、丹羽雅彦監督が会見に出席。兵頭水軍ゲームキャプテンとともに、この日の反省点と次戦への展望を語った。

以下、一問一答の一部。

丹羽監督

「全勝対決。帝京大学さんを破れるかという皆さんの期待もあったのですが、向こうの方がしっかりと準備されていた印象がありました。

局面、局面ではウチも頑張っていましたが、スコアを取り切る精度は…という気がします。

フォワードは頑張っていた。バックスは、梶村がきつくマークされているにも関わらず突っ込み過ぎていた。そのあたりを修正していきたい。

向こうのトライは3つくらい余計だった。特にアンストラクチャー(セットプレーを介さない局面)からボールを動かした時、差が出たかな、と。それさえなければもっと競って、お互いのマインドも変わってきた。失点を減らして、ウチの得点パターンを増やせれば。

得るものも大きかった(追加取材によれば、故障者も抱えていたフォワード陣が肉弾戦で相手と引けを取らなかったこと)。(昨年勝利している)早稲田大学さんには、ここ数年、連勝していない。連勝したいです」

――改めて、帝京大学戦へのゲームプランは。

丹羽監督

「セットプレーはマイボールキープが重要だったけど、ラインアウトがバックスとの兼ね合いで上手く捕れず、相手に付け込まれた。あとはディフェンスで前へ…。アタックはワイド、ワイドに振ろうとした。ただ、ワイド、ワイドまで行ったところでミスチョイスが…。学生たちは頑張っていた。チーム全体の方針の徹底のなさ、かな、と思っています。もう一度、肌で感じた学生の声を含めて、改めて帝京大学さんをどう倒すかの戦略を練る。その前の壁もあるけど、それを乗り越えて、もう1回、帝京大学さんとぶつかりたいなと思います」

兵頭

「ペナルティーマネージメントができず、チャンスボールを活かせなかった。ブレイクダウンの反則が多かった。大外のブレイクダウンでも越えられてしまった。全部が全部負けていたわけではない。でも、ミスボールへの反応が帝京大学さんの方が上だった印象はあります。しっかり再来週の早稲田大学戦に向けて修正したい」

ラグビーライター

1982年、富山県生まれ。成城大学文芸学部芸術学科卒。2006年に独立し、おもにラグビーのリポートやコラムを「ラグビーマガジン」「ラグビーリパブリック」「FRIDAY DIGITAL」などに寄稿。ラグビー技術本の構成やトークイベントの企画・司会もおこなう。著書に『ジャパンのために 日本ラグビー9人の肖像』(論創社)『サンウルブズの挑戦 スーパーラグビー――闘う狼たちの記録』(双葉社)。共著に『ラグビー・エクスプレス イングランド経由日本行き』(双葉社)など。

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