白鵬を「日本人みたいだ」というのは失礼すぎると思う

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写真はwikiからお借りしました

今日、早朝、ソーシャルで回ってきた白鵬のブログを見て、思わず泣いてしまった

みなさんへ

Facebookで思わずシェアしたら、今見たらいいねが800くらいついていた。当たり前だ。アメリカだったらすぐ映画化しましょうって来るくらいの魂が震える実話。あまりに男らしく、あまりに優しい。いまこの文章を書くためにもう一度見たら、また泣けた。日本中が感動したと思う。自分に拍手がないからボイコットしたとか、よくまあそんなこと言えたもんだ。言ったマスコミ関係者は謝罪して欲しい。というか男ならそうするべき。

しかしちょっと違和感があるコメントがいくつかあったので、それは違うよと突っ込んでおきたいと思いました。

「白鵬素晴らしい。まるで日本人のようだ」

「日本人そのものだ」

おいおいちょっと待て。

そんな日本人なんていないだろ!

白鵬は世界でもっとも多数のプロ格闘家が所属する団体で頂点を極め、しかも記録的な大横綱である。同レベルは北の湖か貴乃花しか思いつかない。しかし仮に貴乃花が現役時代、同じ事があったらどうしたと思う?

勝手な想像だが、彼なら私的なことは一切顔に出さず、堂々と記者会見に臨んだと思う。それはそれで凄い。彼は相撲道の化身だから、公的なことは公的なこと、私的なことは私的なこととして切り分けたはずだ。

しかし白鵬の素晴らしいところは、そうでないところだと思うわけです。自分はどれだけ叩かれるかを知った上で、妻をかばう。そして堂々と「妻を愛しています」と日本中に向かって言える男は、今の日本にはひとりも存在しないはず。精神的に強い男はたくさんいる。肉体的に強い男もいる。優しい男もたくさんいる。しかしその3つを兼ね備えたのは白鵬だけだ。

「日本人みたい」というのは失礼すぎる褒め言葉だ。もちろん悪気がないのはわかっている。繰り返すけど、日本には子供の入学式のために自分の担任するクラスの入学式を休む人や、のど自慢に出るために授業参観日に休む教師はいても、妻への愛で偉業を成し遂げた自分を賞賛するための記者会見を休める人はいないと思うのです(いかん、キーボードが滑った!)。藤沢周平の時代小説にそんな侍が1人か2人はいた気がするが、現実では見たことがありません。白鵬くらいすごい日本人がいるなら誰か教えてください。