「変化」を拒絶する3大キャラ「事例くれくれ君」「うちは特殊君」「事例ないのか君」!?

(写真:アフロ)

組織で仕事をしていると、よく「事例くれくれ君」に出会うことがあります。

「事例くれくれ君」とは、

いつも「他社」の実践事例を収集し、欲しがっているけれども、いっこうに、自社を変えようとはしないで、不満ばかりを述べている人のことをいいます。

事例くれくれ君は、口をひらけば、こういいます。

「何か、他社の事例はありませんか?」

事例くれくれ君は、日々、「他社のビジネス事例」をさがして、情報収集に余念がありません。

情報収集を行っているだけなら、「勉強好き」なだけですので、まったく問題はないかと思うのですが、はたから見ていて、時折おせっかいにも、お声がけをしたくなるのは、そうした情報収集をしていても、あまり、その結果、よいものをもたらさないと思うからです。

「事例くれくれ君」は、いつ見ても「不満足」です(笑)。

なぜか?

それは、収集している事例の「焦点」が絞られていないので、どんなに事例をきいても、自分の探しているものが見つからないからです。

これはとびきりというような「他社のベストな事例」をお教えしても、こういう言葉がかえってきます。

「そんなすごいことは、A社だからできたんですよ。A社だからできた事例を聞いてもねぇ・・・」

じゃあ、と思って、今度は「身の丈」にあったような、「地味」な取り組み事例を紹介しますと、事例くれくれ君はこうおっしゃいます。

「なんか、もっとすごい事例ないんですか?」

「なんか、ありきたりなんですよね」

ベストな事例を教えても、ベターな事例を差し上げても、ダメ。いつも不満足。

要するに、

「自分で考えることを放棄している」

のです。

そして

「事例を収集する目的や、その焦点を失っている」

のです。

だから、何をやっても「事例くれくれ」です。

事例くれくれ君のお眼鏡にかなう事例は、見つかりません。

一方、「事例くれくれ君」をさらにバージョンアップしたボスキャラに「うちは特殊くん」というのがいます。

「うちは特殊くん」も、事例くれくれ君と同じように、みずから事例を収集します。

しかし、「うちは特殊君」は、事例を収集しているにもかかわらず、

「いろいろ他社の事例があるけれど、、、とはいえ、うちは特殊だからなぁ・・・」

という言葉を常にはきつづけています。

「うちは特殊君」は、自ら、どんな事例を探してきても、それを真正面から引き受ける事ができません。

「うちは特殊だ」というラベリングを行う事によって、「自社で自分が何もやらないこと」を正当化するのです。

つまり、「うちは特殊君」は、「自社を変革するための先行事例」を収集しているようでいて、事例を集めていないのです。

なぜなら、自分としては「何もやりたくない、何も変えたくない」からです。

彼らは、「何もやらない」「何も変えない」ための正当化の理由さがしを、事例にもとめます。

さて愛すべきキャラクター「事例くれくれ君」と「うちは特殊君」ですが、彼らの背後には、さらに「ラスボス」のようなキャラがいます。彼らの「ボス」、すなわち、彼らの「上司」ですね。

この上司を「事例ないのか君」といいます。

「事例ないのか君」は、いつも部下に「事例さがし」をもとめます。

しかし、悲しいかな、部下が、事例をいくらもっていっても、彼は「決断」はしません。

なぜなら、この愛すべきラスボス、「事例ないのか君」は、「何も変えたくない」か「何もしたくない」からです。

なぜなら面倒くさいし、責任を取らされるからです。

なので、いつも「事例をもとめる」のですが、自ら「決断」はしません。

かくして、事例ないのか君のオハコのセリフは、これです。

「うーん、部下にいろいろ事例にはあたらせましたが、これは、というものはありませんでした。うちは特殊ですので、本件は、時期尚早かと思われます。」

今日は、組織ならどこにでもいる「事例くれくれ君」を冒頭論じたうえで、「うちは特殊君」と「事例ないのか君」もご紹介させていただきました。

究極的にワンセンテンスで申し上げるならば、これら三人に共通するのは

何も変えたくない

自分は何もしたくない

という「変化に対する拒絶」なのかな、と思います。

自戒をこめて、「事例くれくれ君」「うちは特殊君」「事例ないのか君」にはならないようにしたいと思います。

そして人生はつづく

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(本記事は、下記の記事に対してソーシャルメディアで筆者におくられた読者の皆様のお声の中から書かせて頂きました。本当はお名前をあげさせていただき、引用させて頂きたいのですが、ご迷惑をおかけするかもしれませんので、ここではAさん、Hさん、Mさんとさせていただきます。ありがとうございました!。また冒頭部の記述は、下記の記事を再掲しています。うちは特殊君や事例ないのか君が本記事の主眼ですが、これを論じるためには、事例くれくれ君を紹介する必要があるためです)

「他社の事例」をいくら聞いても、さっぱり活かそうとしない「事例くれくれ君」にご用心!?

http://bylines.news.yahoo.co.jp/nakaharajun/20161005-00062901/