ビジネス書で目にした「フレームワーク」でくねくねしているオッサン注意報!?
「ビジネスで戦略をたてるとき」などには、「フレームワーク」とよばれる「概念枠組み」が用いられます。もっとも有名なフレームワークは「SWOT」分析。その他にも、様々なフレームワークが、この世には存在します。
ただで複雑怪奇な世の中を、いかにして「単純化」して整理し、明確な戦略をたてるのか。
フレームワークという整理枠組みが、ビジネスの現場で、さまざまに提案され、消費されていく背景には、このような背景が存在します。
しかし、フレームワークというものは「諸刃のつるぎ」であることも、また事実です。
最大の問題は、
フレームワークは、フレームワーク内部で表現しうる要素に、現実を矮小化し、思考を制限してしまう
ということです。
フレームワークで表現できないものは、フレームワークで表現されることはありません。
しかし、そうした「フレームワークで表現できないもの」にこそ、本当の顧客のニーズが埋まっている場合があります。
フレームワークは、現実をある特定のフレームで切り取る技術であり、思考に制限をかける制約です。
そして、そこには抜け落ちてしまう情報が必ずあります。
フレームワークでは何を表象して、何を表象していないのか。
賢明なわたしたちは、このことを忘れるわけにはいきません。
▼
第二の問題は、
適用するべき現実と合致した「フレームワーク」を用いない限り、パワフルさを発揮することはできない
ということです。
仕事柄、研修などで、さまざまなビジネスパーソンにお逢いしますが、時折、
この現実を前にして、なぜ、このフレームワークを用いているかわからない状況
に出会う事があります。
ホワイトボードに空しく描かれたフレームワークの図を見ながら、僕はうなってしまいます。
ここでこのフレームワークを用いて、何をしたいのですか?
要するに、現実とはかけ離れたフレームワークを「適用」し、この場で起きていることを整理しようとするのです。
適用するべき現実や目標と、フレームワークがあっていなければ、そもそもパワーを発揮できません。
▼
今日はフレームワークについて述べました。
この世には、
とにもかくにも、ホワイトボードの前のポジションを制し、
「妙なフレームワーク」を持ち出して、くねくねしているオッサン
が、時折見受けられるようです。
「くねくね」って、どういう意味?(笑)
うーん、なんとなく、「くねくね」してそうだから、「くねくね」
自戒をこめて申し上げますが、「妙なフレームワークで、くねくねすること」は、かっこわるいので、避けたいものです。
そして人生はつづく