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「賢明な選択」と新監督を評価するインテルのレジェンド 「サイドバックには長友を」

中村大晃カルチョ・ライター
サウサンプトン戦でOGの長友、監督交代を浮上につなげられるか(写真:アフロ)

インテルは8日、ステファノ・ピオリ新監督の就任を発表した。オランダから来た前任のフランク・デ・ブールで失敗しただけに、セリエAを知るイタリア人指揮官を選んだのは正しいという声は少なくない。では、その新監督は何をしなければいけないのだろうか。

『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は9日付の記事で、ピオリ監督が抱える課題は7つあると報じた。その7つとは「フィジカルコンディション改善」「精神的安定の回復」「守備の向上」「エベル・バネガの適正位置の発見」「ジョフレイ・コンドグビアとガブリエウ・バルボサの復活」「アントニオ・カンドレーヴァとの和解」「マウロ・イカルディ依存解消」だ。

ここで取り上げたいのが、「守備の向上」。今季のインテルは公式戦16試合でクリーンシートが3試合のみ。確かにディフェンス改善は必須の課題だ。そこで注目したいのが、1982年ワールドカップ優勝メンバーで、インテルのレジェンドでもあるかつての名DFジュゼッペ・ベルゴミの発言だ。

現在、コメンテーターを務めるベルゴミは、『ガゼッタ』のコラムで、古巣がピオリ監督を選んだことを「最も賢明なチョイス」と評価している。そのピオリ監督が守備改善のために打つべき手について、ベルゴミはこう記した。長友佑都をサイドバックのレギュラーにすべきと考えているようだ。

「ピオリはステファン・デ・フライが離脱するまでラツィオでやっていたように、ジェイソン・ムリージョとミランダの両センターバックにもっと高い位置でプレーするように納得させなければいけないと思う。ムリージョとミランダにはそのための適性があり、必要なのは集中力やある種の状況を読む力を改善することだけだ。一方、サイドは長友とダニーロ・ダンブロージオが最も信頼できると思う」

昨季はシーズンを通じて徐々に出場機会を増やし、クラブとの契約延長も勝ち取った長友。今季も公式戦で出場7試合と苦しい状況だが、監督交代を機に流れを変えたいところだ。インターナショナルウィーク明けのセリエA次節、インテルはミランとのダービーに臨む。ピオリ監督の初陣となるビッグマッチ、スタメンリストに長友の名前があることに期待したい。

もちろん、ミラノダービーはチームの復調に向けても重要な一戦だ。勝ち点8差のミランは現在3位。直接対決で勝利すれば、チャンピオンズリーグ(CL)出場ラインとの差も縮めることができる。

「流れを変え、熱意を取り戻させるために、良い結果を続けることが必要」と指摘するベルゴミも、インテルが欧州最高峰の舞台に復帰する可能性は残されているという意見のようだ。

「リーグ戦は長く、挽回する時間はある。CL出場圏もはかない望みではない」

カルチョ・ライター

東京都出身。2004年に渡伊、翌年からミランとインテルの本拠地サン・シーロで全試合取材。06年のカルチョーポリ・W杯優勝などを経て、08年に帰国。約10年にわたり、『GOAL』の日本での礎を築く。『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿。現在は大阪在住。

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