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杉浦タカオ、兄・太陽の素顔は世間のイメージとは違う!

中西正男芸能記者
俳優・杉浦太陽の実弟でミュージシャン、俳優として活躍中の杉浦タカオ

俳優・タレントの杉浦太陽さん(34)の弟でミュージシャン・俳優の杉浦タカオさん(32)がプロデュースする芝居と音楽のコラボイベント「SEPT」(11月20日~23日、東京・Future SEVEN、全7公演)が行われます。最終日の公演では、2005年に解散した兄弟ユニット「Ex.Bold」が10年ぶりに復活。さらに、11月19日にはテレビ朝日系「徹子の部屋」に兄弟そろって初出演します。「もう2人とも30歳を過ぎましたけど、今でも自分にとっては“頼りになる兄ちゃん”。ま、こんなこと、あんまり直接言いたくはないんですけど…」と照れ笑いを浮かべました。

いつも“頼りになる兄ちゃん”

皆さんのイメージでは、「杉浦太陽」と言うと「優しくて、ほんわかしてて」みたいなイメージがあるかと思うんですけど、弟からしたら、印象は全然違うんです。

小さな頃から、男らしいし、頼もしいし、この歳になっても、自分にとっては“頼りになる兄ちゃん”なんです。

今回、僕が主催して、今回で5回目となるイベント「SEPT」に出てもらうことになったんですけど、今回のオファー、ま、兄弟やからオファーと言うのも大げさですけど(笑)、兄弟ながら、実は緊張しながら連絡をしたんです。

イベントをやることは今年5月頃に決めてたんですけど、今年で兄貴とのユニット「Ex.Bold」を解散してからちょうど10年。それもあって、自分では「また、兄貴と歌いたいな…」という気持ちはあったんです。ただ、そもそも解散した理由が、兄貴の中で「『Ex.Bold』で、もう音楽はやりきった」という思いがあって、音楽活動に区切りをつけた。

こっちの勝手な考えでは「10年経った今、再び歌ったら、何かまた違うものが生まれるかもしれない」という部分もあるんですけど、それはあくまでも僕の気持ち。もう一回兄貴をここに呼び戻すということは、何なら兄貴の時計の針を戻すことにもなりかねない。そんなことを思って、なかなか言い出せなかったんです。

ただ、イベントをやることを決めて、出てもらうなら早くスケジュールをおさえないといけないし、意を決して連絡をしました。いつもはLINEで連絡するんですけど、この時は電話で連絡をしました。

そしたら、兄貴が「あれ、珍しいやん、電話かけてくるなんて。どないしたん?」と。それで「…いや、実は、また11月にイベントをやるんやけど…、あの~、出てくれへんかな?また『Ex.Bold』として…」と切り出したら、こちらが拍子抜けするくらい一言で返事がきたんです。「エエよ!!」と。

細かく兄貴に尋ねたわけではないですけど、こっちが気を遣いながら連絡をしてくるということは、それだけいろいろいろいろ考えているということ。そのお願いに対して、クドクドと話を聞くのではなく、たった一言「エエよ!!」と言ってくれる。

弟の僕が言うのも本当はおかしい話なのかもしれませんけど、とにかく頼もしくて、過保護なくらいこっちのことを考えてくれる。僕にとって、そんな兄貴であり続けているというのは、こういうところなんだろうなと。

言葉にできないつながり

あと、言葉で説明できない兄弟ならではのつながり、みたいなことを感じることも多々あります。

以前、こういう取材のインタビューを2人で受けていた時、昔の思い出話になったんです。地元・大阪の友達と車で旅行に行ったんですけど、高速道路を走ってる時に、車の調子がおかしくなって、ボンネットから煙が出てきてしまった。パーキングエリアもしばらくないし、路側帯もなかなか出てこなくて、停まるに停まれない。「あれは恐ろしかったですね」という話をしたんですけど、その時の感覚を尋ねられて、2人で声をそろって「そら、もうね、スッとしました」と。

いや、きちんと正確に表現するならば「いつ車が火を噴くかと、怖くて、怖くて、ゾッとしました」といったところやと思うんですけど、そのあたりの言葉が2人とも出てこなくて、迷いに迷って、同時に苦しまぎれに出てきた言葉が「スッとした」やったんです。こんな一致、ありますか(笑)。こういう、説明のつかない一致というか、そんなことがある度に「兄弟なんやなぁ」と強く思います。

また2人で飲める日を楽しみに…

10年ぶりに兄弟で歌うことになりましたけど、この10年は、すごく大きかったです。実は「Ex.Bold」を辞めた後、兄貴はいろいろと仕事が入ってきたものの、僕は何回もこの世界を辞めようと思っていました。ただ、その度に「お前、何のために東京に出てきたんや。力になれることは何でもやるから」と引き留めてくれて、そして、今回の共演の機会がまためぐってきた。

そして、その間に兄貴も僕も結婚をして、兄貴は3人、僕は1人の子どもの親にもなった。昔、僕が大阪から東京に16歳で出てきた頃は、兄弟で同じ家に住んで、いつも2人で一緒でした。飲みたい時も、飲みたくない時も、ずっと2人。今はそれぞれの家族をあわせると、8人になりました。

家族もできて、その分、兄弟だけで飲むことは本当になくなりました。なので、50歳なのか、60歳なのか、子育ても落ち着いて自分の時間が持てるようになった時に、またサシで飲むようになったら楽しいだろうなと思います。自然に、また2人で飲める日を楽しみに、今はただただ頑張りたいと思います。

飲むなら、どんな店がいいか?いや、そこは特にこだわりはないので、普通の居酒屋さんというか、小料理屋さんというか、どこでもいいです。あ、でも、テーブル席だったら、ずっと顔が見えてそれはそれでキツイので、座る席だけは、カウンターに限定したいと思います(笑)。

■杉浦タカオ(すぎうら・たかお)

1983年2月28日生まれ。大阪府寝屋川市出身。本名・杉浦太雄(読み方は同じ)。学生時代から音楽活動を始め、実兄で俳優の杉浦太陽との兄弟ユニット「Ex.Bold」(エクスボールド)でデビュー。2005年にユニットを解散後は、映画「仮面ライダー剣 MISSING ACE」で仮面ライダーランスを演じ、俳優デビューを果たす。太陽が「ウルトラマンコスモス」に主演していたことから、兄弟でウルトラマンと仮面ライダーを演じ、話題を呼ぶ。2012年、本名の杉浦太雄から杉浦タカオに改名。翌年、結婚を発表し、今年には長男も誕生した。プロデュースイベント「SEPT」(11月20日~23日、東京・Future SEVEN、全7公演)の最終公演ではの「Ex.Bold」を10年ぶりに再結成する。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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