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山田菜々、「NMB48」卒業後の自分は「100点満点で7点」

中西正男芸能記者
「NMB48」を卒業して1年半が経った山田菜々

昨年4月に「NMB48」を卒業した山田菜々(24)さん。2冊目の写真集「nanairo」がリリースされ、さらに単独初主演映画「マスタード・チョコレート」も来春に公開されるなど、ますますタレントとしての幅を広げていますが、根底にあるのは「NMB48」時代に培った“芸人魂”だと言います。

「NMB48」を上書きしないといけない

「NMB48」を卒業して1年半。グループの外に出て感じるのは「NMB48」という印象って、本当に強いんだなということです。今でも、街でロケなんかをしていると「NMB48」の山田菜々として声をかけてもらうことも多々ありますしね。

今、いち個人としてイベントをやっても、やっぱり来てくださる皆さんは「NMB48」をきっかけに私のことを知ってくださって、ありがたい話、好きになってくれた人がほとんど。もちろん、それはそれで本当にありがたいいし、うれしいんですけど、それを上書きしなくちゃとも思ってるんです。でも、それって本当に難しいことだなと。

独りになって思うこと

というのは、これは本音の本音ですけど、「NMB48」の時の方が、番組なんでも、もっと何も考えずに瞬発力ありきで前に出ていたなと。やっぱりグループというのは、みんなで一つというか、自分ができなくても誰かができればいい。そういう場だったのが、今は自分ができないといけない。

そういう部分では、自分の中の微妙な感覚かもしれないですけど、前に出る時に少し躊躇というか、考える時間が増えてると思いますね。「ホンマにこれでいいのか」とチェックするというか。それは大変ですけど、卒業した以上、そこを乗り越えて、新たな魅力を感じてもらわないといけませんもんね。

ま、ものすごく気楽なことで言うと、ご飯とかは気楽ですけどね(笑)。別に、仲が悪かったとかいうことじゃなく、一人だから、好きなものが食べられてうれしいです。「NMB48」の時は、みんなで動いているので、少し時間があっても自分だけでフラッと出かけたりもしにくいし、自分が食べたいものが必ず通るわけでもないですし。うれしさを感じるポイントが狭いですかね(笑)。

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芸人さんから多くを学んだ

そして、これも出てからすごく思いますけど、私はアイドルの中でも「NMB48」という、とっても、とっても、芸人さんとの結びつきが強いグループにいさせてもらった。そして、ほとんどのお仕事で芸人さんとご一緒させてもらった。これって、本当に大きなことだったんだなと感じています。

今でも、テレビやイベントで、まず頭に浮かぶことが「面白いことを言わなくちゃ!!」ということ(笑)。もちろん、芸人さんじゃないし、芸人さんには何をしたってかなわないんですけど、できないなりに、ずっと考えてきたアタマは今でも生きているんだなと思います。

「NMB48」時代は、関西テレビ「どっキング48」でも、毎回、陣内智則さん、たむらけんじさん、ケンドーコバヤシさんとご一緒していたので、山ほど勉強をさせてもらいました。ツッコミというのは、結局のところ、愛情だと。きつくつっこんでいるようで、それは相手を助けるためだったり、光らせるためだったり。そんなことをたくさん体で覚えていったというか。

今でもケンコバさんに会って写真集とか渡しても見てくれないんですよ。「ずっと一緒にやっていたから、親心みたいなものがあって恥ずかしくて見られない」って言うんです。なめまわすように見そうなケンコバさんでさえ(笑)、そんな感じですから。それくらい身近な存在と思ってもらえるくらい、芸人さんとガッチリやらせてもらったのはすごく貴重な宝物だと感じています。

卒業してからの時間に点数をつけるならばですか?う~ん、そうですね、7点です。100点満点で。何も納得できることができていない。この間、映画「マスタード・チョコレート」の撮影をしたんですけど、ずっと「NMB48」の時からやりたかった女優さんのお仕事が本格的に取り組めた。それができたのは大きかったし、7点のうちの要素の一つではあります。

現時点では7点

自分はまだ93点も足りていない。ただ、これも、まだ93も伸びしろがあるという風にとらえようかなと(笑)。寝る時に「今日はよく動いたな」と良い疲れを感じるような毎日を積み重ねることが7点を8点、8点を9点にすることになるのかなと思います。

ちなみに、5点でもなく、10点でもなく、7点にした根拠ですか?それは菜々(なな)だからです…。気づいてくれました?ま、陣内さんとかがいたら、こういう中途半端な投げっぱなしも面白くしてくれるんでしょうけど(笑)、これからは、もっと、もっと、自分で最後まで処理できるようにならないといけませんね。

■山田菜々(やまだ・なな)

1992年4月3日生まれ。大阪府出身。2010年10月、1期生として「NMB48」で活動を開始。山本彩、渡辺美優紀らと並ぶ中心メンバーとして活躍するが、15年4月に「NMB48」を卒業。TBS系「アッコにおまかせ!」などにレギュラー出演中。2冊目の写真集「nanairo」も発売中。妹の山田寿々も「NMB48」の5期生として活動をしている

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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