東京の10月の最高気温の記録は近くに台風があるとき
10月4日は、東シナ海を北上する台風18号の周辺から流入する暖気に加え、日差しが出ているところでは気温が急上昇し、最高気温が30度以上の真夏日となっているところが少なくありません。
東京の10月の最高気温
東京では、明治8年(1875年)の観測開始からの132年間で、3位にあたる32.0度(12時20分)を観測しています(表)。
台風に関する資料が整備されているのは、昭和26年以降ですが、10月で気温が高くなった1~3位は、台風がらみのようです。
昭和13年(1938年)については、日本海に低気圧があるときですが、この低気圧は、どうも南シナ海から台湾海峡を通って北上した台風から変わった低気圧のようです。
また、大正6年(1917年)については、関東地方が颶風(ぐふう、台風の意味で使われた)に襲われた次の日です。
大正6年9月30日の颶風
台風という言葉が一般的に使われるようになるのは、昭和初期からで、比較的新しい言葉です。それまでは、「方向が変わる強い風」という意味の颶風が使われていました。
明日は一転気温が下がる
10月4日は10月としては記録的な暑さとなりましたが、明日5日は、今日よりは気温が下がります。
5日の東京地方は、午後から雨が降ることもあり、最高気温の予想は25度です。平年の約23度よりは高いのですが、前日に比べると7度も低くなります。
台風18号は、これから東シナ海で向きを北東に変えて日本に接近します。台風18号の動きに注意するとともに、大きな気温変化に体調を崩さない配慮も大切です。
そして、沖縄の南海上では、台風19号になるかもしれない熱帯低気圧が出現しますので、この海域にも注意が必要です。