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週明けは「春二番」や「春一番」の暖かさから半日で10度以上の気温急降下

饒村曜気象予報士
風向風量旗(ペイレスイメージズ/アフロ)

週明け、月曜日の東日本から西日本は、日本海に低気圧が入ってくるため、強い南よりの風が吹いて暖気が入り、「春二番」や「春一番」が吹きます(図1)。

図1 予想天気図(2月20日9時)
図1 予想天気図(2月20日9時)

春二番

「春一番」は、その年の立春後に吹く初めての南よりの強風をいいます。

春分までの間に、「春一番」が吹いたあと、同様の風が吹けば、これが「春二番」です。

春分までの間に、「春二番」が吹いたあと、同様の風が吹けば、これが「春三番」です。

ただし、気象庁は「春一番」しか発表せず、統計をとっているのも「春一番」だけです。

2月16日に九州北部で、2月17日に関東、北陸、四国、九州南部・奄美で「春一番」が吹いていますので、これらの地方で、強い南風が吹けば「春二番」です。

しかし、中国、近畿、東海では、立春後初めての強い南風ですので「春一番」となります。

今週半ば以降に、再び強い南風が吹けば「春三番」の地方がでるかもしれません。

気温の急降下

図2 予想天気図(2月20日21時)
図2 予想天気図(2月20日21時)

月曜日は、強い南よりの風が吹いて暖気が入り、「春二番」や「春一番」が吹いて春の陽気となっても、午後には寒冷前線の通過で北寄りの風に変わり、真冬に逆戻りします(図2、図3)。

図3 東京の時系列予報
図3 東京の時系列予報

気温が急降下し、半日で10度以上も下がりますので、遅い帰宅になるときは、寒さ対策が必要です。

月曜日中の最高気温の予報と火曜朝の最低気温の予報

仙台   8度  0度

新潟   9度  0度

東京  19度  4度

名古屋 12度  2度

大阪  16度  4度

広島  12度  4度

高松  17度  3度

福岡  17度  7度

鹿児島 21度  4度

大荒れの天気

日本海の低気圧は、発達しながら東進し、20日夜には三陸沖に進み、西高東低の冬型の気圧配置になりますので、日本海側では再び雪の心配があります。

北日本の上空約5000メートルには氷点下36度以下という強い寒気が流れ込み、北日本から西日本では21日未明にかけて非常に強い風に警戒が必要です。

また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。

気象予報士

1951年新潟県生まれ。新潟大学理学部卒業後に気象庁に入り、予報官などを経て、1995年阪神大震災のときは神戸海洋気象台予報課長。その後、福井・和歌山・静岡・東京航空地方気象台長など、防災対策先進県で勤務しました。自然災害に対しては、ちょっとした知恵があれば軽減できるのではないかと感じ、台風進路予報の予報円表示など防災情報の発表やその改善のかたわら、わかりやすい著作などを積み重ねてきました。2015年6月新刊『特別警報と自然災害がわかる本』(オーム社)という本を出版しました。

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