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日本向けオスプレイ最初の5機が契約確定

JSF軍事/生き物ライター
2014年12月6日、熊本県の陸上自衛隊高遊原分屯地に飛来したオスプレイ(写真:アフロ)

7月14日、ベル社およびボーイング社は日本向けオスプレイ5機を米海軍と3億3250万ドル(約410億円)で契約したと発表しました。17機導入する予定の内の最初の5機となります。オスプレイの輸出はこれが初めてです。(日本はオスプレイを米政府の海外有償軍事援助(FMS)で購入するため、米海軍を通してから米政府が日本に引き渡します。)

この日本向けオスプレイの総額3億3250万ドル(約410億円)を5機で割ると1機6650万ドル(1機約82億円)となります。2015年度予算の米海兵隊向けMV-22オスプレイはフライアウェイ・コスト(飛べる状態の機体単価)で1機あたり7210万ドル、現在のレートだと約89億円です。つまり今年のアメリカ本国向けよりこれから生産する日本向けの方が安い事になります。なお今年の日本の防衛予算ではオスプレイ購入費用は5機516億円(1機約103億円)、訓練費用が95億円と見積もられていました。

日本向けオスプレイは今年5月5日にアメリカ国防安全保障協力局(DSCA)が発表した数字では17機総額で30億ドル、現在のレートだと3700億円で、1機当たり約217億円となっていました。今回発表された最初の5機の値段(1機あたり約82億円)と大きく違いますが、これは予備エンジンなど補修パーツや訓練などの諸費用を何処まで含めているかの差になります。

軍事/生き物ライター

弾道ミサイル防衛、極超音速兵器、無人戦闘兵器、オスプレイなど、ニュースに良く出る最新の軍事的なテーマに付いて解説を行っています。

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