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恐怖!? Facebookのコメント欄、編集履歴が閲覧可能に

岡田有花フリーランス記者

Facebookはいつも、いつのまにか仕様が変わっている

日本でもだいぶ普及した「Facebook」ですが、仕様がちょこちょこ、予告なく変わっています。最近(※)変わった仕様で一番戦慄した「コメント欄の編集履歴の閲覧機能」について、気づいていない方も多いようなので、ご紹介します。

※記事公開後、「この機能は半年ほど前からあったのでは」という指摘をいただきました。どうやら英語版では昨夏から、日本語版でも冬ぐらいから適用されていたようです。私が気づく(または私の環境に適用される)のが遅かったようで、失礼しました。まだ気づいていない方もいらっしゃるようなので、記事はこのまま公開させていただきます。

コメントは投稿後に編集できる

Facebookのコメントは、投稿後に投稿者が自由に編集することができます。コメント欄の右上にあるえんぴつマークをクリックして「編集」を選ぶと、フォームが現れて編集可能になります。以下のような感じです。

えんぴつマーククリックで「削除または編集」のメニューが
えんぴつマーククリックで「削除または編集」のメニューが
「編集」をクリックすると
「編集」をクリックすると
投稿済みのコメントを編集できます
投稿済みのコメントを編集できます

ミスタイプを直したり、言葉足らずだった部分を補足したり、言い過ぎたと思った内容をあとで書き直したりする際などに便利です。

編集履歴が閲覧可能に

最近、その編集履歴が閲覧できるようになりました。履歴を閲覧できるのは、コメントを書いた本人だけでなく、そのコメントが見られる人全員のようです。つまり、編集前のコメント――ミスタイプや、「言葉足らずだった」コメント、「言い過ぎた」と思った内容――が、本人以外も閲覧できてしまうのですね・・・

例えばこんな感じです。

※以下はテスト的に作った画像なので、「私が私にコメントする」という形になっていますが、実際は他人同士の会話だと想定して読んでもらえると。

一見、問題ないコメントですが
一見、問題ないコメントですが
「編集済み」をクリックすると
「編集済み」をクリックすると
ミスタイプしていたのを編集で修正したことが分かります
ミスタイプしていたのを編集で修正したことが分かります

上記のように、編集で修正したミスタイプの履歴も丸わかり。ちょっとはずかC!

こうなったらちょっと怖い

ミスタイプぐらいならば、見られてちょっと恥ずかしいぐらいですむのですが、「言い過ぎた」と焦って編集した履歴も丸見えになるのは、ちょっと怖いかもしれません。たとえば以下のようなやりとりとか。

まあ、普通のやりとりですね。
まあ、普通のやりとりですね。
しかし編集履歴を見てみると
しかし編集履歴を見てみると
お、怒ってたのね・・・
お、怒ってたのね・・・

脊髄反射的に感情的なコメントを書いてしまった後、すぐに反省してコメントを書き直した場合などでも、元の感情的なコメントが履歴にまるまる残ってるんですね・・・。このほか、コメントで秘密をうっかり暴露してしまい、すぐに気づいて編集した場合などでも、編集前の秘密の暴露はまる見え・・・なんてこともあり得ます。

コメントは一発勝負で

というわけで、コメント編集機能は、「うっかり書いちゃったまずいことの書き直し」には使わないほうが無難です。

そもそもFacebookのコメントは、どんなにスピーディに編集しても、少なくともそのスレッドの主には、編集前の内容がバレていると思った方がよいです。Facebookは、コメントが付いた瞬間、スレッドの主に通知が飛びますし、コメントが付いたらすぐにメールで通知する機能もあります。てなわけで、コメントは、あとで編集しない前提で、最初の投稿時点でしっかり内容を吟味したほうがよいと思います。

にしてもこの編集履歴機能、いったい誰得なのでしょうか。編集履歴が見えて喜ぶ人はいるのでしょうか・・・。

でも、余計なお世話、無粋な機能満載なのがFacebookらしさ、な気も。プロフィール画像を変更すると友人のタイムラインにでかでかと通知する機能とか、交際ステータス変更の通知機能とか、ね・・・。マークったらもう。

フリーランス記者

1978年生まれ。京都大学卒。IT系ニュースサイト記者、Webベンチャーを経て、IT・Web分野を軸に幅広く取材、執筆するフリーランス記者。著書に「ネットで人生、変わりましたか」(ソフトバンククリエイティブ)。

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