先輩たちのバレンタインチョコがうらやましい?阪神ドラ2・横田慎太郎
14日はまた雪になりましたねえ。雪のバレンタイン♪なんて悠長なことを言っていられません。電車も飛行機も、そして道路にも影響が出て大変。めったに積もらない兵庫県西宮市も午後まで銀世界でした。私は7日から高知にいたので先週の大雪に遭遇せず。よって西宮で昼間に降り積もる雪を見たのは約10年ぶりのことです。
でもタイガースがキャンプをしている沖縄の宜野座は晴れ。韓国・三星ライオンズとの練習試合も無事に行われました。残念ながら高知の安芸キャンプは雨だったようですね。ところで、選手たちはしっかりチョコレートをもらったのでしょうか?
タイガースの球団広報からは、こんな発表があるんですよ。
『バレンタインチョコの集計結果』
毎年、2月14日の夕方に「バレンタインチョコの集計結果をお知らせします」という広報メールが届きます。ただし沖縄のみで、しかもキャンプ地の宿泊先「残波岬ロイヤルホテル」に届いたチョコのみを集計したもの。ホテル内や球場で、選手が直接受け取ったものはカウントされていません。ことしは、こうなりました。
1位 新井良選手 24個
2位 新井貴選手 17個
3位 鳥谷選手 11個
4位 福原投手 8個
5位 上本選手、秋山投手 7個
7位 藤井選手、大和選手 6個
9位 能見投手、藤浪投手 5個
“推し選手”の名前を上位に上げたい方は、宿舎に送るのが確実なんでしょうけど…やっぱり直接渡すのが一番ですもんね。ちなみに最近3年間の結果は
◆2011年
1位 金本選手、藤川投手 5個
3位 福原投手 11個
4位 新井貴選手、新井良選手 7個
6位 桧山選手、平野選手 6個
8位 下柳投手、林威助選手 5個
◆2012年
1位 和田監督 15個
2位 金本選手、福原投手、藤川投手 14個
5位 桧山選手 9個
6位 新井良選手 8個
7位 上本選手 7個
8位 安藤投手、平野選手、新井貴選手 6個
◆2013年
1位 新井良選手 19個
2位 新井選手、福留選手12個
4位 桧山選手 10個
5位 福原選手、関本選手、上本選手 9個
8位 鳥谷選手 8個
9位 和田監督 7個
10位 小宮山選手 6個
福原投手は根強い人気ですね。新井兄弟もなかなかの接戦で。上本選手も3年連続のベストテン入り。大和選手や秋山投手、そして藤浪投手の名前も登場してきました。さて来年はどんな並びになるのかな?
安芸に滞在中、選手たちと「チョコレートはもらった?何個?」なんて話をよくしていたんですが、一二三選手から「高校時代に、段ボール3箱分のチョコが届いた」と聞いてビックリ!北條選手が解説してくれました。「だって一二三さん、高校野球の雑誌の表紙に出たくらいですもん。メッチャかっこよかったですよ~」。すると横田選手は「いいなあ。僕も…もっと顔がよかったらいいのになあ」とつぶやきました。そこそこ真剣に。
毎日が勉強の高校生・横田
今回は、そんな横田選手のキャンプこぼれ話をご紹介します。ドラフト2位ルーキー、まだ今は鹿児島実業高校の3年生です。ことしは大学生や社会人選手ばかりで高校生は1人だけ。寂しいかなと思いきや、先輩方から常に“かまって”もらっていますね。安芸キャンプ初日に発熱でダウンしていたため、同じく体調の回復を待って第2クールから本隊に合流したドラフト3位の陽川選手と、行動をともにすることが多くありました。
陽川先輩は優しい?「いじめられています。関西弁で脅すんです」とニヤニヤ。隣にいた陽川選手が「いやいや、めっちゃ可愛がっていますよ~」と言うと、驚いた顔をして「うわっ!」と横田選手。続けて「ほんま可愛いですよ~」に「うわー!」と反応。そんなリアクションもできるんですね。陽川選手が、弟を見るみたいにニコニコしてくれるからでしょう。甘えさせてもらっている感はあります。
9日から本格的に本隊のメニューをこなした横田選手は「外で(練習)するのも合流するのもプロに入って初めてで、不安しかなかった。プロの球は初めてで対応できなかったけど、打てるチャンスがあったのはよかったと思います」と屋外フリー打撃の感想を述べました。さらに、この日は安芸キャンプ初のシート打撃も行われ「初めてだったんで、守備や走塁すべてでレベルが違うと実感した」と言います。でも盗塁を決めていて「足もちゃんとアピールしたい」と張り切っていました。
パワー、体力、感性にふくらむ期待!
「今は本当に、もう思いきり振ることだけ」と言いますが、平田監督は「いいパワーしているな。シートでも足の速さを見せた。いい足をしているよ。手のさばきというか、たたんで打つという独特のいいもの、いい感性を持っている。体に力がある。ボクサーみたいな体。細そうに見えて新庄みたいな体だよ。楽しみが増えたなあ。足も速いので、3番タイプに育てないといけないな」と期待感あふれる言葉。掛布DCも「パワーあるねえ。飛ばす力がある。初めて外で打ったけど飛距離もあった。荒さもあるんだけど、あれだけ飛ばす力があるのは彼の魅力だね。ドラフト2位で入ってきて、期待通りの力を出してくれたということ」と話しています。
平田監督や掛布DCにパワーをほめられた横田選手。「フリーバッティングはパワーで飛ばしたりできるけど、実戦では…。実戦で投げる球を打たないといけない。キレも速さも違いました。全然手が出ない。速かった…」と、初めて打つプロ投手の球に圧倒された様子。ストレートマシンを打ったのがプロで初めてだったそうですが、フリー打撃で放り込んだ3本はストレートマシン。もう慣れた?「はい。アーム式は初めてで戸惑いました。自主トレ中は、短い期間ではあるけど慣れなければと思って夜も打ったので、慣れてきたかな。高校と比べて振る量が全然違う。振らないとついていけないので頑張っています」
10日のバッティング練習で、岩崎投手の投げる球は打ち返せるまで少し時間がかかったものの、その前のマシン打撃では軽いスイングでグッと上がっていく打球を見せてくれました。「2、3本は(柵を)越えたと思います。力んだらドライブ回転してしまうので、きょうはリラックスして自分のスイングをするようにしたんです。軽く打っても飛ぶんだと思って」。すぐ隣で一二三選手が力強いスイングで柵越えを打っていたので、この日はちょっと対照的な感じに見えました。どちらもワクワクさせてくれますよ。
監督いわく「練習をやりたがる子」
使っているバットは糸井選手モデル。「自主トレが始まってから1本しか折ってないんです!前はいっぱい折っていたけど。その1本はきのう(担当スカウトの田中)秀太さんに投げてもらった時」だそうです。これは9日時点の会話なので、そのあと折れたかもしれませんが。「あまりマメはできない方」と言いながら、横田選手が右手にテーピングをしていたのは7日。まだ本隊合流前でした。それから見るたびにテープの数は増えていきます。平田監督が「練習をやりたがる子なんだよ」と目を細める大型新人。楽しみです。
そのうち横田選手に山のようなチョコレートが届くことでしょう。もし食べきれなかったら、ひと声かけてくださいねっ!