Yahoo!ニュース

首位の広島を破って5連勝の阪神ファーム 今度は荒木がプロ1号!

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

阪神のファームは18日から首位・広島との3連戦に臨んでいます。広島は1軍もファームも強いですねえ。17日の中日戦でも20安打で11得点と打ちまくっています。もしかすると打ち疲れ?でしょうか、この日は栗原選手のソロホームランによる1点だけで済みました。いや~よかった。助かりましたね。

首位まで1.5ゲーム差に接近

荒木選手がプロ初ホームランを含む3安打など、久しぶりに“9本も”ヒットを打ちながら2得点のみだった小虎打線。それでも1点差で逃げ切って、引き分けを挟み5連勝。貯金1となりました。2位のソフトバンクはこの日、ファーム交流戦でイースタン・リーグの巨人に勝って10勝目。よってその差は0.5ゲームのままですが、首位の広島とは1.5ゲーム差に縮まっています。

18日の由宇は朝まで雨が残っていたようですね。グラウンドコンディションの回復を待って、30分遅れの試合開始でした。

《ウエスタン公式戦》4月18日

広島-阪神 3回戦 (由宇)

阪神 001 010 000 = 2

広島 000 100 000 = 1

◆バッテリー

【阪神】○二神(1勝)-小嶋-渡辺-高宮-S玉置(5S) / 清水-小宮山

【広島】●武内(1勝1敗)(7回)-大島(1回)-上野(1回) / 會澤-上村

◆本塁打 荒木1号ソロ(武内)、栗原2号ソロ(二神)

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]中左:緒方 (5-1-0 / 1-0 / 1 / 0) .280

2]三:荒木  (4-3-1 / 1-0 / 1 / 0) .423

3]左:狩野  (4-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .161

〃走中:中谷 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .184

4]一:森田  (4-1-1 / 0-0 / 0 / 0) .245

5]右:伊藤隼 (3-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .200

6]二:西田  (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .128

7]捕:清水  (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .143

〃投:玉置  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ――

8]遊:北條  (3-1-0 / 0-1 / 0 / 0) .159

9]投:二神  (2-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .000

〃打:一二三 (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .143

〃投:小嶋  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ――

〃投:渡辺  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ――

〃投:高宮  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) ――

〃打:柴田  (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .257

〃捕:小宮山 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .200

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率)

二神 5回 64球 (5-0-1 / 1-1 / 1.93)

小嶋 1回 15球 (0-1-0 / 0-0 / 9.45)

渡辺 1回 10球 (0-1-0 / 0-0 / 0.00)

高宮 1回 14球 (0-0-0 / 0-0 / 0.00)

玉置 1回 20球 (2-1-0 / 0-0 / 4.50)

荒木が先制弾を含む3安打

1回、2回とヒットを放ちながら得点のなかった打線は3回、2死から荒木がライトへソロホームラン!4回も伊藤隼と西田の連打、北條の四球などで2死満塁と攻めますが、二神は投ゴロに倒れ得点なし。

その二神は3回、安部と庄司に連打され2死二、三塁とするも4番・高橋を打ち取って、ここまで無失点でした。しかし4回、先頭の栗原にレフトへホームランを打たれ、追いつかれます。

その直後の5回に緒方がヒットと盗塁、荒木のバントが内野安打となるなど1死一、三塁。ここで荒木はけん制死しますが、森田のタイムリーで勝ち越し!そのあとは6回に北條のヒット、7回は2死から狩野がショート安部の送球エラーで出ただけ。8回は大島、9回は上野の前に三者凡退でした。

こちらもリリーフ陣が盤石の継投を展開。6回は小嶋が4番からをビシッと3人で片付け、渡辺も三者凡退。8回は高宮が代打攻勢をピシャリと抑えます。9回はもちろん玉置。ところが高橋に内野安打、栗原にもヒットを許して無死一、三塁とされてしまいます。でもさすがは玉置隊長!土生を初球で遊直、上村も初球で投ゴロ、最後は美間から空振り三振を奪って試合終了。

玉置投手は4連投、しかも4日連続の登板って過去にあったかどうか。しかもすべて救援成功でリーグトップの5セーブ目です。また「2連投までなら大丈夫」と笑っていた小嶋投手は、ついに3連投。これもここ3年ほどはありません。

投手陣の踏ん張りで、いつのまにかチーム防御率は2.73でリーグ2位に浮上しました。まあチーム打率はほんの少し上がっただけで.207ですけどね。

「結果を出していくだけ」

現地に行けていないので選手の話は聞けていませんが、やっぱりプロ1号のコメントは要るでしょう。ということで、スポニチ遠藤記者に聞いてもらいました。荒木選手は入団4年目で公式戦初ホームラン!非公式戦でも昨年5月21日に行われた育成試合(四国アイランドリーグ選抜チーム、鳴尾浜)で放った3ランが“プロ初”です。

「しっかりスイングできました」

「1軍で打てるように、これからも結果を出していくだけです」

18日も盗塁を決め、緒方選手とともに3個でチーム最多。ここ3試合で本塁打1、三塁打2、犠飛1、盗塁2という打撃内容の荒木選手です。そうそう、17日にはヒット、犠飛のあと3打席目は初球で犠打を成功させました。それでも「好調ですね」と聞かれると「そうは思わない」という返事。1軍でやらなくては意味がないということでしょう。

まさに今が旬です。まだまだ旬は続くかもしれませんが、早く1軍で使ってほしいですね。代打も代走も、もちろんバントもOK。それに内野も外野も守れますよ。誰に代わるのかと聞かれたら…ちょっと困るんですけど。

最後に、17日のソフトバンク戦で18打席ぶりの公式戦ヒットが出た西田選手は、この日も2打席目に中前打。これを続けていってほしいですね。“飛ぶボール”のうちに、西田選手もホームランなんぞ打っておきますか?そう言うと「打ちますよ!」って返事が。上向いてきたみたいでホッとしました。楽しみにしています。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

岡本育子の最近の記事