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「隼太が打ったのは、嬉しいけど悔しい」同級生に刺激を受けた森田が3安打!阪神ファーム

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

きのう8日の鳴尾浜は、台風8号の影響もあったのでしょうか、息苦しいほどの蒸し暑さ!見ているだけでも相当な疲労感でしたね。おまけに途中で雨は降るし、上がったら日差しが戻ってまた暑い。そんな中、阪神のキャンプ地である高知県安芸市の観光キャンペーンで、今年は柚子ジュースのサービスがありました。試合前にいただいたんですが、甘酸っぱくて本当においしい!試合終盤にもまだ十分にあり、お代わりされている方も多かったですよ。

8日の鳴尾浜は安芸市デ―!柚子ジュースとオリジナルカレーがプレゼントされました。
8日の鳴尾浜は安芸市デ―!柚子ジュースとオリジナルカレーがプレゼントされました。

そして来場者プレゼントとして観光パンフレットとともに、安芸市特産の土佐ジローとハッピートマトがたっぷり入った『ハッピートラジローカレー』(阪神タイガースの“トラ”をかけてあります)も手渡されました。写真は右が安芸キャンプ限定グッズの製作販売や『トラジローカレー』の開発も担当する有限会社ユニオンの小松加奈さん。左が高知県観光コンベンション協会・スポーツ課長の坂本龍馬さん。これ本名です!暑い一日に、あの柚子ジュースは最高でした。また来年よろしくお願いします。

さて試合は、打線が5安打ながら8つも四球をもらって12残塁と、どうもスカッと得点できません。北條選手のタイムリーと緒方選手の犠飛で追いつき、森田選手のタイムリーで勝ち越したんですけど、直後にまた同点とされて…延長の末に引き分け。選手も野手19人、投手6人と結構出ましたね。ちなみにヒットを打ったのは森田選手(3本)と北條選手(2本)だけです。

《ウエスタン公式戦》7月8日

阪神-広島 16回戦 (鳴尾浜)

広島 200 000 010 0= 3

阪神 000 100 200 0= 3

※延長10回規定により引き分け

◆バッテリー

【阪神】吉見-筒井-玉置-山本-小嶋-藤原 / 日高-清水(7回~)-小宮山(9回~)

【広島】福井(6回)-一岡(1回)-横山(1回)-フィリップス(1回)-江草(1回) / 石原-白濱(8回~)

◆本塁打 岩本3号2ラン(吉見)

◆二塁打 森田、上本、岩本

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]二:荒木   (5-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .273

2]三:西田   (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .223

〃走三:阪口  (0-0-0 / 0-0 / 1 / 0) .266

〃打一:黒瀬  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .275

3]左:緒方   (3-0-1 / 1-0 / 0 / 0) .318

〃打左:中谷  (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .184

4]右:新井良  (3-0-0 / 0-2 / 0 / 0) .237

〃走右:田上  (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .167

5]指:森田   (3-3-1 / 0-1 / 0 / 0) .265

〃打指:狩野  (0-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .290

6]一三:陽川  (4-0-0 / 2-1 / 0 / 0) .247

7]捕:日高   (1-0-0 / 0-2 / 0 / 0) .220

〃捕:清水   (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .263

〃打中:柴田  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .267

〃打:高山   (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .208

8]遊:北條   (5-2-1 / 1-0 / 1 / 0) .255

9]中:横田   (2-0-0 / 2-1 / 1 / 0) .200

〃打:一二三  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .174

〃捕:小宮山  (1-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .148

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

吉見  6回 79球 ( 4-3-2 / 2-2 / 3.00) 139

筒井  1回 18球 ( 1-0-2 / 0-0 / 2.18) 143

玉置 0.1回 7球 ( 3-0-0 / 1-1 / 3.49) 143

山本 0.2回 7球 ( 0-0-0 / 0-0 / 2.30) 141

小嶋  1回 17球 ( 1-1-1 / 0-0 / 3.68) 147

藤原  1回 10球 ( 1-0-0 / 0-0 / 2.79) 140

7回に逆転しながら逃げ切れず

まず1回、吉見は1死後に1軍から出場の赤松に左前打、同じく1軍の3番・岩本にフルカウントから2ランを浴びました。その後は無難なピッチングで、4回は2死から高橋に中前打されただけ。5回は上本の三塁線を破る二塁打を浴びたものの自身の牽制で刺して無失点。また赤松に対しては3回に死球で盗塁を許しますが、6回は四球を与えたあと日高が二盗を阻止。吉見は6回を投げて4安打無失点でした。

打線は2回に森田の中越え二塁打と日高の四球で2死一、二塁とするも北條は二ゴロで得点なし。3回も横田の四球と盗塁、さらに暴投があり2死で三塁まで進みますが緒方は三ゴロで0点。4回に森田と日高の四球で2死一、二塁として、北條が今度は右前タイムリー!1点を返します。ただし6回、森田の右前打や2四球により無死満塁と逆転のチャンスを迎えながら、後続が断たれて三者残塁。

7回表は筒井と清水のバッテリーが2死から連続四球を与え、上本の中前打で石原は二塁から還りますが本塁憤死。その裏は広島の一岡が登板しました。まず荒木がセカンド上本の捕球エラー、石原の捕逸、続く西田の犠打野選(一岡が三塁へ送球するもセーフ)で無死一、三塁となり、緒方の左犠飛で同点!2死後に西田の代走・阪口が盗塁を決め、森田の痛烈な中前タイムリー!阪口が好走塁を見せて勝ち越し成功です。そして追加点はならなかったけれど、打った森田も送球の間に素早く二塁へ。その次も狙う意欲を見せていました。

ところが8回、玉置が先頭の鈴木誠に左前打、赤松はバントの打球が体に当たって守備妨害を取られ1死。続く岩本に右中間へのタイムリー二塁打を浴びて、早くも追いつかれてしまいます。栗原にも右前打され1死一、三塁で玉置は降板。代わった山本が2人で片づけて勝ち越し点は与えていません。その裏は横山から北條が右前打と盗塁を成功させたんですが、代打の柴田と一二三はともに遊飛、荒木も二飛で無得点。

9回は小嶋が小宮山と組んで、1安打1四球と走者を出しながら無失点。その裏はフィリップスに対し、代打の黒瀬と中谷が倒れて2死になったあと新井良と代打・狩野が連続四球で出ましたが、陽川は空振り三振で延長戦へ。10回は藤原が登板し、1死から安部の左前打があったもののキラは遊ゴロ併殺打!3人で片づけて負けはなくなりました。しかし最後の攻撃は、江草の前に三者凡退…引き分けで試合終了です。

吉見は6回79球、山本はピンチをしのぐ

5月16日のオリックス戦(鳴尾浜)以来となる6イニングを投げた吉見投手は「そうですね、久しぶりですね。ずっと5回までだったんで。でもメッチャ暑かった!1回、2回はもうアカンと思いましたよ。途中から曇ってきて助かったけど」と、かなり疲れた様子。振り返ってみると1回の2ランだけでした。「そうですね。スライダー(119キロ)です。あれは僕も取りにいったとこなので、フォアボール出してもしようがないし、ちょっとボールが甘すぎたというだけ」。赤松選手には2四死球ですね。「3回はまあねえ(低い球が足もとにちょこっと当たったくらい)。でも6回は先頭でフォアボールだったので、ダメですね。結果は3人で終わったけど、1軍ではそううまくいかないと思います」

次は山本投手です。前回、5日のオリックス戦(高槻市萩谷)は6回の最初から投げましたが、きのう8日はまたまたイニング途中で、しかも走者を追いての登板に「0点でいけてよかった」というのが第一声。「自分のやりたいピッチングができました。ボール球をうまく使うということ。ランナーがいる場面でも、ボール球から入る。(キラ選手は)外国人だから振ってくると思ったし、ボール気味の球を打たせられた」。また新聞に出ていた記事で、評論家の「もっとインコースを使え」という言葉があったそうで「それを実践できました。よかったです」とニッコリ。しっかり読んでいるんですね。

上向いてきた森田、“見せた”?北條

森田選手は今季3度目の3安打。1四球だったので3安打3打数、打率が.265と跳ね上がりました。「あんまり試合に出ていないので…」その悔しさもあったのでしょう。そこに「(1軍で)隼太が打ったのはテレビのVTRで見ました。嬉しいですけど…悔しい。いい刺激になりました」というわけです。これ以上ない刺激かもしれませんね。この日も森田選手らしい強い打球が飛んでいました。何か変化は?「掛布さんのひとこと」

掛布DCの言葉から得たヒントは「去年の秋季キャンプでめっちゃ良くて、今できずに悩んでいた右足の使い方」だそうです。また掛布DCだけでなく「キュウさん(高山選手)や狩野さんにも色々教えてもらっています」と森田選手。なかなか昨年までのように必ず出られるというわけではなく、心身ともに自分で気分を保っていかなくちゃいけませんが「1軍に行ったらスタメンはないので、少ない打席でチャンスを生かすことを考えてやっていく」と、前を向きました。

そして残りの2本安打を放った北條選手。打てばマルチって試合が結構ありますね。この日は2本とも右方向で「追い込まれたら逆方向を意識しています」とのこと。2回と4回はともに2死一、二塁のチャンスでの打席でした。「2打席連続、同じ展開で回ってきて1回目はダメで、2回目は打ってやろうという気持ちがあった」と言います。そこで打てるのが今季の北條選手。6回1死満塁での中飛も素晴らしい当たりで、センターが赤松選手でなければ…もしかしたら犠飛になっていたかもしれませんね。

守備も見せましたねえ。ゴロもあったけど、2回の高橋選手の遊飛はジャンプしてナイスキャッチ!「いや、あれは」とニヤニヤします。「荒木さんに『余裕やろ~』と、西田さんにも突っ込まれたんですけど。実はギリギリじゃなくて、ちょっと余ってた」と伸ばしたヒジを少し曲げました。そうなの?じゃあつまり…「はい。“うまく見せた”(笑)」。そうだったんですね。「うまく見えました?」。見えた、見えた!まんまと騙された。一同、大笑いでした。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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