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2013年11月24日、「J2の一番長い日」を振り返る。最終節のロスタイム、千葉の歓喜、松本の悲劇

小野寺俊明スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役
北アルプスを望む「松本山雅FC」の本拠地。その名も「アルウィン」

J2は最終節を前にG大阪の優勝、そして2位 の神戸がJ1自動昇格を決め、さらに京都が3位でJ1昇格プレーオフを決めた。残るはプレーオフ出場の4~6位。その椅子を狙うは長崎、千葉、徳島、札幌、松本の5クラブ。勝点差はわずか「3」という状況で迎えた最終節だった。

★J2最終節の状況(J's GOAL)

【J2第41節 終了時】

◆長崎・千葉は「引き分け」以上、徳島・札幌は「勝利」、松本は「勝った上で幸運」が目標となる最終節は12時30分にキックオフ。

4位 長崎 勝点66 得失点差+9

5位 千葉 勝点65 得失点差+19

6位 徳島 勝点64 得失点差+4

7位 札幌 勝点63 得失点差+11

8位 松本 勝点63 得失点差-1

【J2最終節 キックオフ時】

◆全クラブが引き分けとして勝点1を加えた状態でスタート。

4位 長崎 勝点67 得失点差+9

5位 千葉 勝点66 得失点差+19

6位 徳島 勝点65 得失点差+4

7位 札幌 勝点64 得失点差+11

8位 松本 勝点64 得失点差-1

【前半15分】

◆5位の千葉が失点、千葉0-1鳥取。但し、この段階で大勢に影響はない。その他は0-0の同点で終了したとすると以下の順位となる。

4位 長崎 勝点67 得失点差+9

5位 千葉 勝点65 得失点差+18

6位 徳島 勝点65 得失点差+4

7位 札幌 勝点64 得失点差+11

8位 松本 勝点64 得失点差-1

【前半29分】

◆8位の松本が先制、松本1-0愛媛。この段階で松本がプレーオフ圏内の5位に浮上。徳島と札幌が圏外となる。

4位 長崎 勝点67 得失点差+9

5位 松本 勝点66 得失点差±0

6位 千葉 勝点65 得失点差+18

7位 徳島 勝点65 得失点差+4

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【前半終了時点】

◆このまま前半が終了。

4位 長崎 勝点67 得失点差+9

5位 松本 勝点66 得失点差±0

6位 千葉 勝点65 得失点差+18

7位 徳島 勝点65 得失点差+4

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【後半4分】

◆千葉が2失点目、千葉0-2鳥取。千葉の勝ちは厳しくなった。

4位 長崎 勝点67 得失点差+9

5位 松本 勝点66 得失点差±0

6位 千葉 勝点65 得失点差+17

7位 徳島 勝点65 得失点差+4

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【後半22分】

◆徳島先制、長崎失点で、徳島1-0長崎。徳島が4位へ浮上。千葉は圏外に。

4位 徳島 勝点67 得失点差+5

5位 長崎 勝点66 得失点差+8

6位 松本 勝点66 得失点差±0

7位 千葉 勝点65 得失点差+17

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【後半36分】

◆千葉が1点を返し、千葉1-2鳥取。千葉はもう1点取ればプレーオフ進出。また、札幌も勝ち越せば圏内に。長崎はなんとしても同点に、そして松本は勝って祈るのみ。

4位 徳島 勝点67 得失点差+5

5位 長崎 勝点66 得失点差+8

6位 松本 勝点66 得失点差±0

7位 千葉 勝点65 得失点差+18

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【後半ロスタイム突入時点】

◆千葉のロスタイムは6分。

4位 徳島 勝点67 得失点差+5

5位 長崎 勝点66 得失点差+8

6位 松本 勝点66 得失点差±0

7位 千葉 勝点65 得失点差+16

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【後半ロスタイム2分】

◆千葉が同点、千葉2-2鳥取。松本の祈りは通じず、千葉が5位へ。長崎は追いつくか、札幌が同点で終わることを願う。

4位 徳島 勝点67 得失点差+5

5位 千葉 勝点66 得失点差+19

6位 長崎 勝点66 得失点差+8

7位 松本 勝点66 得失点差±0

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【J2最終結果】

◆このまま、全試合が終了。5~7位が勝点66で並ぶも得失点差で千葉、長崎がプレーオフへ。そして松本は無念の7位に終わる。

4位 徳島 勝点67 得失点差+5

5位 千葉 勝点66 得失点差+19

6位 長崎 勝点66 得失点差+8

7位 松本 勝点66 得失点差±0

8位 札幌 勝点64 得失点差+11

【J1昇格プレーオフ】

◆京都、千葉のJ1経験組に、徳島、長崎のJ1未経験クラブが挑む。しかし、J2最終節はあくまで「J1昇格プレーオフ」出場を巡る争い。この後に、本当の生き残り戦がある。そういう意味で今日は「終わりの始まり」…。

準決勝:12月1日(日)14:00

京都 vs. 長崎 西京極

徳島 vs. 千葉 鳴門大塚

決勝:12月8日(日)15:30

国立競技場

スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役

「スポーツPRコンサルタント」「スポーツWebサイトプロデュース」「スポーツライティング」を行う株式会社スポーツ企画工房代表取締役。スポーツ団体や選手、テレビ局のスポーツサイトを数多く立ち上げたほか、スポーツ団体やチームの運営・広報、SNSやWeb戦略のアドバイザーを務める。また、プロバスケットボール「bjリーグ」や卓球「Tリーグ」の設立に関わった。2006年から11年までは中央大学商学部客員講師としてスポーツビジネスを教えた。

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