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思ったほど「首の皮1枚」でなかった。日本代表、グループリーグ突破の可能性

小野寺俊明スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役

ギリシャと引き分け、勝ち点は「1」を積み上げただけの日本。2大会連続グループリーグ突破に絶望感が漂うが、まとめてみると思ったほど「首の皮1枚」と言う感じではなかった。もちろん、FIFA世界ランキング46位の日本が8位のコロンビアに勝つのが大前提で、さらにギリシャのがんばりにかかっているが…。

◆グループC 順位表

1位 コロンビア 勝ち点6(得失点差+4/総得点5)

2位 コートジボワール 勝ち点3(得失点差±0/総得点3)

3位 日本 勝ち点1(得失点差-1/総得点1)

4位 ギリシャ 勝ち点1(得失点差-3/総得点0)

◆突破の可能性

コロンビアのグループリーグ突破が決定。残るは3カ国の争いとなった。日本はコロンビア戦に○、コートジボワールの△か●が絶対条件。それぞれのケースを確認すると…

・コートジボワールが●の場合はギリシャと得失点差の争い

この場合、日本の勝ち点は「4」、得失点差は「±0」以上となる。一方、コートジボワールは勝ち点「3」にとどまり、ギリシャが勝ち点「4」で日本に並ぶ。勝ち点が並んだ場合は「得失点差」の勝負。

ギリシャは現在「-3」のため、最低でもコートジボワールに3点差以上で勝つ必要があり、ギリシャにとって非常に困難なミッションとなる。ちなみに「得失点差」で並ぶと「総得点」で決定となる。

・コートジボワールが△の場合はコートジボワールと得失点差の争い

この場合、コートジボワールは勝ち点「4」、得失点差は「±0」。一方、日本の勝ち点は「4」となり、1点差勝ちの場合は得失点差は「±0」。日本が得失点差で上回るためには2点差以上でコロンビアに勝つことが必要となる。

また、同様に「得失点差」で並ぶと「総得点」で決定。現在、コートジボワールの総得点は「3」、日本は「1」のため、やはり日本は最低でも2点が必要。ちなみに「総得点」でも決まらない場合は「直接対決の結果」で決定。コートジボワールと日本の場合だと日本が敗退となる。

◆確率は高くないが、絶望的という状況でもない

状況は決して楽ではないが、グループリーグ突破を決めたコロンビアだけに、日本戦はメンバーを落とす可能性がある(もっとも、控え選手がいいところを見せようと、プレッシャーのない試合で活躍することは多々あるが…)。

一方のギリシャvs.コートジボワールも、ギリシャが勝てばグループリーグ突破の可能性があるだけに、勝つのは難しいとしても、スコアレスドローなら十分ありそうだ。

いずれにしても、日本がコロンビアに勝たないことには始まらない。それも2点差を目指しての戦いとなる。運命の第3戦のキックオフは6月25日(水)午前5時だ。

◆グループC 試合結果

○コロンビア 3-0 ギリシャ●

○コートジボワール 2-1 日本●

○コロンビア 2-1 コートジボワール●

△日本 0-0 ギリシャ△

◆グループC 試合予定

・6月25日(水)05:00 日本 vs. コロンビア

・6月25日(水)05:00 ギリシャ vs. コートジボワール

スポーツPRコンサルタント/スポーツ企画工房 代表取締役

「スポーツPRコンサルタント」「スポーツWebサイトプロデュース」「スポーツライティング」を行う株式会社スポーツ企画工房代表取締役。スポーツ団体や選手、テレビ局のスポーツサイトを数多く立ち上げたほか、スポーツ団体やチームの運営・広報、SNSやWeb戦略のアドバイザーを務める。また、プロバスケットボール「bjリーグ」や卓球「Tリーグ」の設立に関わった。2006年から11年までは中央大学商学部客員講師としてスポーツビジネスを教えた。

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