MotoGPの技術による新世代スーパースポーツ!『EICMA』ミラノショー【SUZUKI編】
コンセプトモデル「GSX-R1000」はMotoGP マシン、GSX-RRの技術を盛り込んだ新時代のスーパースポーツである。エンジンは新開発の並列4気筒1000ccで、低中速域での出力を犠牲にすることなく高回転域での出力を高めるため、吸気VVTや電子スロットルなどMotoGPで開発された技術をフィードバックした新機構「ブロードパワーシステム」を搭載。車体は新開発のフレームによって強度の最適化と軽量化を図るとともにカウリングも一新した。さらにモード選択式のトラクションコントロールやクイックシフトとローンチコントロールなどの最新電子制御を搭載している。見た目からも現行のR1000の面影を残しつつも、よりスリムでコンパクトなシルエットに仕上がっているのが印象的。走りもかなり期待できそうだ。
SV650が復活! グラディウスから更に軽量に
新型「SV650」は645ccV型2気筒エンジンを軽量でコンパクトな車体に搭載したロードスポーツモデルだ。エンジン内にはピストンのスカート部に特殊コーティングを施すことで、メカニカルロスを低減し燃焼効率を高めつつ、既存エンジン搭載の「グラディウス」から細部を見直し8kgの軽量化を進めることでハンドリング性能も高めている。また、発進時や低回転域においてエンジン回転数を僅かに上げて市街地走行をアシストする「ローRPMアシスト」や、ワンプッシュでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用し、日常域での利便性を高めているのも特長だ。来年1月より生産開始し、欧米を中心に販売予定。エンジンの素性の良さはVストローム650譲り。かつてのSV650もライトハンドリングの隠れた名機だっただけに、国内導入を期待したいところだ。