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ラグビー日本代表 6月12日のカナダ戦のメンバー発表!FL細田ら5人が初キャップへ。FBは松島が先発

斉藤健仁スポーツライター
昨年のW杯でも活躍した松島(レベルズ)がFBに入った(写真:FAR EAST PRESS/アフロ)

6月10日、6 月 11 日(土)(日本時間12日7時)にカナダ・バンクーバーでキックオフされる日本代表対カナダ代表戦の日本代表試合登録メンバー23 名が発表された。

先発15人中9名、試合登録メンバー23名中13名と、サンウルブズの指揮官でもあるマーク・ハメットヘッドコーチ代行は、やはり、準備期間がない中で、サンウルブズ組を中心にメンバーを組んできた。遠征メンバー25名から、ケガで別メニューだったFL山本浩輝(東芝)と、SHは3人いるためSH内田啓介がメンバー外となった。

◇第一列が充実している「和製FW」

FWから見てみよう。第1列は稲垣、木津、畠山と2015年ワールドカップ組で固めた。控えPRも三上、PR垣永と充実しており、スクラムでは優位に立ちたいところ。LOの2人は2019年を担う若い宇佐美、小瀧という布陣となった。バックローはサンウルブズで総合力の高さを発揮している細田、ブランビーズ戦で力を出していた安藤、そしてNO8には春はチームを通してNZに留学していた堀江恭佑が入った。「和製FW」で、フィジカルの強いカナダとどこまで戦うことができるかが試合の勝敗の鍵を握るはずだ。

◇FBはレベルズで活躍する松島が先発

BKは、まず試合をコントロールするハーフ団はSH田中、SO田村というコンビになった。エディー・ジャパンでもハーフ団を組んでおり、意思疎通には問題ないはずだ。またCTBコンビはツアーキャプテンの立川とベネット。ベネットもワールドカップこそ出場しなかったが、エディー・ジャパン時代にキャップを獲得している。バックスリーは、WTBにはサンウルブズ組の笹倉とパエア、そしてFBはケガで6月の日本代表に参加できなかった五郎丸歩の代わりに松島が入った。

「アウトサイドCTBやFBにフォーカスしていきたい」と、今後は13番と15番にこだわりながら、日本代表としてプレーを続ける意向を示していたFB松島は「レベルズでもFBとしてずっと練習していたので、キック処理とかには不安はない。周りの選手とコミュニケーションを取りながらやっていくだけです」と意気込んでいる。

◇細田、笹倉ら5人が初キャップ獲得へ

先発のFL細田、WTB笹倉、パエア、そして控えSH茂野、唯一の大学生メンバーであるWTB/FB松田は、試合に出場すれば初キャップ獲得となる。

ラグビー日本代表にとって、続くスコットランド代表との連戦(18日、25日)、そして、来年5月に行われる予定のワールドカップの組み合わせ抽選に向けても負けられないカナダ戦は、6月12日7:00(日本時間)にキックオフされ、日本テレビ系で生放送される(スポーツ専門放送局のJ SPORTSでは13日の22時から、J SPORTS 1で録画放送)。

◇試合登録メンバー23名

★2015年ワールドカップメンバー

☆サンウルブズメンバー

※ARCに選出されたメンバー

1 稲垣 啓太(パナソニック、関東学院大出身、10キャップ)★☆

2 木津 武士(神戸製鋼、東海大出身、41キャップ)★☆

3 畠山 健介(サントリー、早稲田大出身、72キャップ)★

4 宇佐美 和彦(キヤノン、立命館大出身、9キャップ)☆※

5 小瀧 尚弘(東芝、帝京大出身、4キャップ)※

6 細田 佳也(NEC、日本大出身、0キャップ)☆

7 安藤 泰洋(トヨタ自動車、関東学院大出身、1キャップ)☆※

8 堀江 恭佑(ヤマハ発動機、明治大出身、2キャップ)

9 田中 史朗(パナソニック/ハイランダーズ、京産大出身、53キャップ)★

10 田村 優(NEC、明治大出身、35キャップ)★☆

11 笹倉 康誉(パナソニック、関東学院大出身、0キャップ)☆

12 立川 理道(クボタ、天理大出身、43キャップ)★☆ ◎ツアーキャプテン

13 ティム・ベネット(キヤノン、ペナントヒルズ高校[AUS]出身、2キャップ)※

14 パエア ミフィポセチ(NTTドコモ、埼玉工業大出身、0キャップ)☆

15 松島 幸太朗(サントリー/レベルズ、桐蔭学園高出身、16キャップ)★

控え

16 森 太志(東芝、帝京大出身、2キャップ)☆※

17 三上 正貴(東芝、東海大出身、32キャップ)★☆

18 垣永 真之介(サントリー、早稲田大出身、6キャップ)☆

19 谷田部 洸太郎(パナソニック、国士舘大出身、4キャップ)※

20 金 正奎(NTTコミュニケーションズ、早稲田大出身、3キャップ)※

21 茂野 海人(NEC、大東文化大出身、0キャップ)☆

22 小野 晃征(サントリー、クライストチャーチボーイズ高校[NZ]出身、32キャップ)

23 松田 力也(帝京大4 年、伏見工出身、0キャップ)

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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